同じもの何本も修理している、ディーゼルベルトの修理です。
今回は横浜市のお客様からです。
ピンの、おそらく付け根が折れて紛失なのでしょう。
残っていても使えないし、そもそもすぐ折れるので使いものにならないですから、新しいしっかりしたものを取り付けます。
黒の塗装のピンは持っていないので、というか後付けでは塗装のピンは取り付けられないです。
取り付けた時に厚い塗膜だと割れるので。
メッキにしても、薄付けしないと曲げた時に割れてしまいます。
が、薄いと艶が出にくいので、光沢を保つ薄いメッキは、メッキ屋さん泣かせなのです。
今回のバックルは艶消しの黒塗装なので、表面をダメージ加工して、艶感を落とします。
お客様も、それほど拘りないので、丈夫で見た目そんなに違和感なければ大丈夫ですとのことでした。
が、それでも出来る限りはバックルとの差をなくしたいので、加工しました。
取り付け完了です。
平ピンはよりメッキの塗膜が割れやすいので、取り付けるのも慎重に作業します。
一か所を集中して曲げてしまうと、そこが割れてしまうので、平均に丸く取り付けるのです。
これがうまくできるようになるには、毎日1000本くらいのピンを取り付けて一年くらいはやらないと、まあ、上達はしないですね。
私は幼少の頃から家業を手伝って量産品のピン付けやっていたので、かなりこの作業は自信あります。
述べ何十万なのか、何百万本なのか・・・
そのくらいは作業してますから。
ベルト装着の状態だとほとんど違和感ないですね。
ダメージ加工の具合も良い感じです。
しかも元のピンよりも丈夫なもの付けてますから、折れたりすることはないです。
折れるなら間違いなくバックルが先だと思います。
このバックルはダイキャストですからね。
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伊東金属製作所
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