先週末、<ホロヴィッツとの対話>を観てきました
三谷さんの作品で海外の芸術家を描く3作目です。
1作目は<コンフィダント・絆>
この作品、大好きでした。楽しくて哀しくて。
まだ若かりし無名時代のゴッホ、ゴーギャン、スーラ、シュフネッケル、
4人の画家の友情と葛藤が描かれた作品です。
フィンセント・ファン・ゴッホ/生瀬勝久
ポール・ゴーギャン/寺脇康文
クロード・エミール・シュフネッケル/相島一之
ジョルジュ・スーラ/中井貴一
ルイーズ・ブーランジェ/堀内敬子
作曲・ピアノ演奏/荻野清子
第15回読売演劇大賞優秀作品賞を受賞
2007年度第59回読売文学賞・戯曲・シナリオ賞
第7回朝日舞台芸術賞・秋元松代賞
第58回芸術選奨文部科学大臣賞 などを受賞。
2作目は<国民の映画>です。
震災直後だったため、
開演前に三谷さんが舞台に出て来られ、
<こんな時に限ってコメディではないんです>
<1人でも観たいというお客様がいらっしゃるなら上演したい>
<こういう時だからこそ劇場の明かりを消してはいけないと思います>と、
生の声で、客席に向かってお話されていました。
その時、<震災>という大変なことがあった時に、
向かうべく場所は、それぞれのいろいろな所にある。
そう感じて感慨深かったです。
ナチス高官
ヨゼフ・ゲッペルス(宣伝大臣)/小日向文世
ハインリヒ・ヒムラー(親衛隊隊長)/段田安則
ヘルマン・ゲーリング(空軍元帥)/白井晃
マグダ・ゲッペルス(ゲッペルスの妻)/石田ゆり子
映画人
ナチスに利用された女・ファラ・レアンダー(大女優)/シルビア・グラブ
ナチスに愛された女・レニ・リーフェンシュタール(若き女性監督)/新妻聖子
ナチスに恐れられた男・エーリヒ・ケストナー(国民的作家)/今井朋彦
ナチスに嫌われた男・グスタフ・フレーリヒ(二枚目俳優)/平岳大
ナチスを利用した女・エルザ・フェーゼンマイヤー(新進女優)/吉田羊
ナチスと敵対した男・グスタフ・グリュンドゲンス(演出家・俳優)/小林勝也
ナチスと手を結んだ男・エミール・ヤニングス(映画監督)/風間杜夫
フリッツ/小林隆
音楽・演奏/荻野清子
ヨーゼフ・ゲッペルスは実在したドイツの政治家。
国家社会主義ドイツ労働者党第3代宣伝全国指導者で、初代国民啓蒙、宣伝大臣。
<プロパガンダの天才><小さなドクトル>と呼ばれた。
宣伝とわからせないように宣伝する・・・そんなゲッペルスの宣伝力で、
ヒトラーの支持は、どんどんあがっていったのです。
そして、今回が3作目の<ホロヴィッツとの対話>
スタインウェイ・アンド・サンズ社の専属調律師として、
ピアノの巨匠たち(ウラディミール・ホロヴィッツ、アルトゥール・ルービンシュタイン、
グレン・グールド、ルドルフ・ゼルキン、アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ など)
を支えたフランツ・モア。
そのフランツ・モアと、
グラミー賞を何度となく受賞しているウラディミール・ホロヴィッツの、
<<ある一夜の会話>>を中心に描いたお話です。
ホロヴィッツの<1966年 カーネギー・ホール・コンサート>の中の、
リストの<<「巡礼の年」第1年「スイス」~オーベルマンの谷~>>
ドビュッシーの<<喜びの島>>など、チキンチキンものです
<展覧会の絵&戦争ソナタ~超絶技巧名演集~>の、
ラフマニノフの<<ピアノ協奏曲第3番ニ短調op.30>>も好きです。
今回の舞台にも名前が出てきますが、
ホロヴィッツの奥様のお父様、義理の父親は、
20世紀前半を代表する指揮者のアルトゥーロ・トスカニーニです。
ホロヴィッツは、
晩年、日本では酷評されたりしたのですが、
こうして、あらためて聴いてみると、
素晴らしい<音>を、たくさん残しています
フランツ・モア/渡辺謙
フランツ・モアの妻/和久井映見
ウラディミール・ホロヴィッツ/段田安則
ウラディミール・ホロヴィッツの妻(アルトゥーロ・トスカニーニの娘)高泉淳子
音楽・演奏/荻野清子
たくさん笑ったけれど、
最後に落とされた<哀しみ>が、
何でもないと思っていた台詞の裏に隠されていたものを浮き彫りにして、
心の奥に、せつなさに滲んだあたたかさを、残しました。
映像のひとという印象の強い渡辺謙さんですが<<演劇集団 円>>出身で、
円の舞台ほか、蜷川さんの演出作品や山崎努さんのプロデュース作品など、
いくつかの舞台に出られています。
今回も、安定感あるお芝居で、抜群の存在感がありました。
また、段田さんと高泉さんのコンビには笑わせていただきました。
最後、・・・・・ホロリシーンがあるのですが
和久井さんは、はじめての舞台ということで、
最初は<声>の作り方に、少しだけ違和感がありました。
ただ、後半にいくにしたがって、
キャラクターに寄り添って重なってきたから不思議です。
公演が終盤になる頃には、
きっと、最初から重なってくるのではないでしょうか。
舞台は、毎日毎日生きている。
そういう<楽しさ>があります。
好きな舞台でした
そして、1作目2作目、3作目とも、
忘れてはいけない存在が、音楽の<荻野清子>さんの音。
音の存在が、舞台のもうひとりの出演者として、
確かに、そこに、立っています。
大好きです
三谷さんの作品で海外の芸術家を描く3作目です。
1作目は<コンフィダント・絆>
この作品、大好きでした。楽しくて哀しくて。
まだ若かりし無名時代のゴッホ、ゴーギャン、スーラ、シュフネッケル、
4人の画家の友情と葛藤が描かれた作品です。
フィンセント・ファン・ゴッホ/生瀬勝久
ポール・ゴーギャン/寺脇康文
クロード・エミール・シュフネッケル/相島一之
ジョルジュ・スーラ/中井貴一
ルイーズ・ブーランジェ/堀内敬子
作曲・ピアノ演奏/荻野清子
第15回読売演劇大賞優秀作品賞を受賞
2007年度第59回読売文学賞・戯曲・シナリオ賞
第7回朝日舞台芸術賞・秋元松代賞
第58回芸術選奨文部科学大臣賞 などを受賞。
2作目は<国民の映画>です。
震災直後だったため、
開演前に三谷さんが舞台に出て来られ、
<こんな時に限ってコメディではないんです>
<1人でも観たいというお客様がいらっしゃるなら上演したい>
<こういう時だからこそ劇場の明かりを消してはいけないと思います>と、
生の声で、客席に向かってお話されていました。
その時、<震災>という大変なことがあった時に、
向かうべく場所は、それぞれのいろいろな所にある。
そう感じて感慨深かったです。
ナチス高官
ヨゼフ・ゲッペルス(宣伝大臣)/小日向文世
ハインリヒ・ヒムラー(親衛隊隊長)/段田安則
ヘルマン・ゲーリング(空軍元帥)/白井晃
マグダ・ゲッペルス(ゲッペルスの妻)/石田ゆり子
映画人
ナチスに利用された女・ファラ・レアンダー(大女優)/シルビア・グラブ
ナチスに愛された女・レニ・リーフェンシュタール(若き女性監督)/新妻聖子
ナチスに恐れられた男・エーリヒ・ケストナー(国民的作家)/今井朋彦
ナチスに嫌われた男・グスタフ・フレーリヒ(二枚目俳優)/平岳大
ナチスを利用した女・エルザ・フェーゼンマイヤー(新進女優)/吉田羊
ナチスと敵対した男・グスタフ・グリュンドゲンス(演出家・俳優)/小林勝也
ナチスと手を結んだ男・エミール・ヤニングス(映画監督)/風間杜夫
フリッツ/小林隆
音楽・演奏/荻野清子
ヨーゼフ・ゲッペルスは実在したドイツの政治家。
国家社会主義ドイツ労働者党第3代宣伝全国指導者で、初代国民啓蒙、宣伝大臣。
<プロパガンダの天才><小さなドクトル>と呼ばれた。
宣伝とわからせないように宣伝する・・・そんなゲッペルスの宣伝力で、
ヒトラーの支持は、どんどんあがっていったのです。
そして、今回が3作目の<ホロヴィッツとの対話>
スタインウェイ・アンド・サンズ社の専属調律師として、
ピアノの巨匠たち(ウラディミール・ホロヴィッツ、アルトゥール・ルービンシュタイン、
グレン・グールド、ルドルフ・ゼルキン、アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ など)
を支えたフランツ・モア。
そのフランツ・モアと、
グラミー賞を何度となく受賞しているウラディミール・ホロヴィッツの、
<<ある一夜の会話>>を中心に描いたお話です。
ホロヴィッツの<1966年 カーネギー・ホール・コンサート>の中の、
リストの<<「巡礼の年」第1年「スイス」~オーベルマンの谷~>>
ドビュッシーの<<喜びの島>>など、チキンチキンものです
<展覧会の絵&戦争ソナタ~超絶技巧名演集~>の、
ラフマニノフの<<ピアノ協奏曲第3番ニ短調op.30>>も好きです。
今回の舞台にも名前が出てきますが、
ホロヴィッツの奥様のお父様、義理の父親は、
20世紀前半を代表する指揮者のアルトゥーロ・トスカニーニです。
ホロヴィッツは、
晩年、日本では酷評されたりしたのですが、
こうして、あらためて聴いてみると、
素晴らしい<音>を、たくさん残しています
フランツ・モア/渡辺謙
フランツ・モアの妻/和久井映見
ウラディミール・ホロヴィッツ/段田安則
ウラディミール・ホロヴィッツの妻(アルトゥーロ・トスカニーニの娘)高泉淳子
音楽・演奏/荻野清子
たくさん笑ったけれど、
最後に落とされた<哀しみ>が、
何でもないと思っていた台詞の裏に隠されていたものを浮き彫りにして、
心の奥に、せつなさに滲んだあたたかさを、残しました。
映像のひとという印象の強い渡辺謙さんですが<<演劇集団 円>>出身で、
円の舞台ほか、蜷川さんの演出作品や山崎努さんのプロデュース作品など、
いくつかの舞台に出られています。
今回も、安定感あるお芝居で、抜群の存在感がありました。
また、段田さんと高泉さんのコンビには笑わせていただきました。
最後、・・・・・ホロリシーンがあるのですが
和久井さんは、はじめての舞台ということで、
最初は<声>の作り方に、少しだけ違和感がありました。
ただ、後半にいくにしたがって、
キャラクターに寄り添って重なってきたから不思議です。
公演が終盤になる頃には、
きっと、最初から重なってくるのではないでしょうか。
舞台は、毎日毎日生きている。
そういう<楽しさ>があります。
好きな舞台でした
そして、1作目2作目、3作目とも、
忘れてはいけない存在が、音楽の<荻野清子>さんの音。
音の存在が、舞台のもうひとりの出演者として、
確かに、そこに、立っています。
大好きです
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