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我が心の俳句とか徒然 〜祖谷馬関〜

「語られぬ湯殿にぬらす袂かな」 芭蕉

以前、地球に向かい来る小惑星に人工衛星をぶつけて軌道をずらす、という奇想天外というか、極めて原始的な発想の大実験についてお伝えしましたが、このニュースの続報がありました。(^。^)

米航空宇宙局は11日、先月末に実施した探査機の小惑星衝突実験で、小惑星の軌道を変えることに成功したと発表した。
実験では先月26日、冷蔵庫サイズの無人探査機「DART」が、小惑星「ディディモス」の周りを公転する小型小惑星「ディモルフォス」に衝突した。
地球上の生命に脅威を及ぼす天体の飛来を阻止できるかを試すことが目的で、こうした試みは世界初だった。
ネルソン氏は、「NASAが地球防衛に本気で取り組んでいることを世界に示した」と述べた。

まさしく「地球防衛軍」、、、全人類の危機を救った勇気ある行動でした。
一方で、ロシアによるウクライナ侵攻が続いている、、、ええ加減にせぇっちゅうねん!(≧∇≦)

というわけで、俳句の世界へ。( ^_^)/~~~

☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

さて、「奥の細道」より、今日の一句。

「語られぬ湯殿にぬらす袂かな」 芭蕉

(解説)
この句の季語は「湯殿詣で」、季節は「夏」です。
「湯殿詣で」は、出羽三山の一つである湯殿山にのぼり、詣でることです。
「湯殿」は現在の山形県鶴岡市にある湯殿山のことです。湯殿山のほかに、羽黒山(はぐろさん)、月山のことをまとめて、出羽三山と呼ばれています。
湯殿山は女人禁制で「恋の山」という別名があります。
また、湯殿山でのことは昔から「語るなかれ、聞くなかれ」とされており、この俳句が収められている「おくのほそ道」の文章の中にも、「惣而此山中、微細(総じてこの山の中の微細)、行者の法式として他言する事を禁ず。」という部分があります。
そのことからも、湯殿山でのことは決して語られないことだったということがわかります。芭蕉は「湯殿山での経験はとても貴重なものだが、決まりがあり誰にも語ることができない」ということをこの句に込めて詠んだのでしょう。

(句意)
湯殿山の行者の掟として、その神秘を他言してはならない。自分も湯殿山に詣でた今、詳しくは何も語ることができず、ただそのありがたさに袂を濡らすばかりである。

☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

♬それは秘密、秘密、秘密、ひみつのアッコちゃん!♬💃

湯殿山は秘密の山だったんですね。(^。^)

この「誰にも語るな」系の掟は、馬関的には絶対に守れそうもありません。m(__)m

ゆえに、湯殿山には登れない、、、( ; _ ; )/~~~

☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

では、馬関より、返句献上申し上げます。

 「夢に見し昔の家やカンナ咲く」 祖谷馬関

(注)カンナは、カンナ科の多年草で、秋の季語。花期は長く、夏から初冬の間を咲き続ける。花の色は赤、黄、橙色などがあり、はなやかで目立ちやすい。
標準和名としてハナカンナと呼ばれており、明治以降に導入されて以来観賞用として庭先や公園などで栽培されてきた。
和名の由来は、属名のCannaからきている。

松任谷由実さんの名曲「カンナ8号線」が懐かしいですね。あのイントロがいい!(^_^)

コメント一覧

iyabakan2020
湯殿山の出来事は他言してはいけない、、、辛抱できませんね。(^-^)
京都の芸妓さんが祇園祭の頃に願を掛ける「無言詣り」、、、これも誰と出会っても話してはいけない、、、無言で詣るしきたりだそうです。( ; _ ; )/~~~
washiy8
私も湯殿山には登れませんね・・
自信ありますから・・
ト・ホ・ホ・ホ
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