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我が心の俳句とか徒然 〜祖谷馬関〜

鶏鉾の無念と町衆の心意気

昨日は、京都祇園祭・前祭の山鉾巡行でしたね。(^。^)

梅雨のこの時期、心配された雨もなく、逆に猛暑の中の巡行となりました。(^-^)

先頭を行く「長刀鉾」の稚児さんが太平の舞を披露のあと、注連縄を見事に切り落とし、巡行の列がスタートしました。(^_^)

いつぞやは、この注連縄が一回で切り落とせず、二度目の太刀を振っていたこともありましたが、無事に始まって良かった!٩( ᐛ )و

と思った矢先に、アクシデントが起こりました。m(._.)m

四条通の柳馬場と富小路の間で、大型の鉾の一つ「鶏鉾」が立ち往生となったのです。(T . T)

原因としては、直径およそ1メートル80センチの車輪のうち、左側後方の車輪の一部が剥がれ落ちたことから、その場で動けなくなったそうです。(^。^)

この影響で、巡行に遅れが生じたのですが、困ったのは、途中で立ち往生した「鶏鉾」の後を巡行していた他の山鉾でした。(^-^)

結果としては、他の山鉾は、動けない鶏鉾を追い越すように先に進み巡行していったのですが、この際に、感動した場面がありました。(^_^)

霰天神山、山伏山など、他の山鉾は、皆一様に、鶏鉾の横を通過した後、引き手の方々が鶏鉾に向かって丁寧に「一礼」し、その場を去って行ったのです。(^。^)

困っている鉾に対して、最敬礼を送りつつ巡行を続ける、、、長い歴史を支えて来た「祇園祭」の町衆の強い団結心と清らかな心遣いを垣間見た気がして、同胞を労る所作に涙が溢れそうになりました。m(._.)m

そのほか、例を見ない光景として、最重量を誇る「月鉾」が、立ち止まった「鶏鉾」の横を通過する際、大型の鉾同士ゆえ、互いの鉾の屋根が接触しそうになり、屋根方と呼ばれる町衆らが相互に屋根を蹴り合うような形で軌道修正をしつつ接触を回避されていました。(^。^)

これも、珍事と言えばそれまでですが、出合い丁場で細心の注意を払いながら、互いの鉾を守り合う、、、日本人の心が随所に見て取れる美しい光景でした。(^_^)

なお、件の「鶏鉾」は、車輪をボルトで一時固定して後ろ向きで進み、途中、四条室町交差点では、車輪に縄をかけて向きを変える「辻まわし」を行わず、大きなカーブを描いて、鉾町に戻って行った、とのことです。(^-^)

本当にお疲れ様でした!( ^_^)/~~~

「鶏鉾の無念の屋根に敬礼す」 祖谷馬関

(注)祇園会、山鉾は夏の季語。京都東山八坂神社の祭礼。祇園祭、祇園御霊会とも言われる。七月一日の吉符入から、くじ取り、神輿洗、鉾建、宵山、山鉾巡行、花傘巡行、疫神社夏越祭と七月中、連日行事が続く。七月十七日の山鉾巡行で最高潮を迎える。
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