今日は晴れ。今朝は上空に雲ひと無い青空が広がっていて、眩しいばかりに朝日が降り注いでいた。今朝の気温は3℃で湿度が低く、東よりの風が吹いている。外に出ると、風がヒンヤリと感じられるものの、爽やかな陽気である。ただし、花粉が既に飛んでいると見えて、マスクをしていても目がむず痒い。
今日は親の介護についての相談をするため、午前中は新宿に向かう。中央線快速電車に乗って新宿駅に到着すると、改札を抜けて駅東口に出た。まだ早い時間帯ではあるが、かなり人が多くて歩きにくい。モーニングを新宿駅周辺で済ませようとしたのだが、開いている店も見当たらない。結局、うろうろしている内に相談室のあるビルに到着してしまった。
相談を終えると、急にお腹が減ってきた。考えてみれば、今日は朝から何も食べていない。ビルの近くに新宿東宝ビルがある。この1階にラーメン屋「自由が丘蔭山 新宿東宝ビル店」がある。
この店のあった場所には、以前、「牛すじカレーうどん」を食べたうどん屋「饂飩 四國 新宿東宝ビル店」があったが、気付いた時には既に閉店をしていた。今日はこの店に入ることにした。
店に入ると右手にタッチパネル式の券売機がある。
メインの画面の横にはメニューの抜粋が添えられている。看板メニューは「味玉鶏白湯塩そば」ということか。なるほど。
トップ画面には「らーめんメニュー」「ごはんもの・一品料理メニュー」「ドリンクメニュー」の3つのアイコンがある。
「らーめんメニュー」をタッチしてみる。
「らーめんメニュー」の上部に表示されるアイコンをタッチして、「ごはんもの・一品料理メニュー」を表示させてみた。
「ドリンクメニュー」を見ると、昼間からビールが飲めるようだ。
「らーめんメニュー」に戻り、看板メニューの「味玉鶏白湯塩そば」を注文することにした。更に得メニューから「Bセット」を注文する。このセットは「お好きなラーメン」に「小ライス」「餃子」が付く。
ラーメンを選ぶと、お好みとサイドメニューが表示された。
これをスルーして料理を注文する。現金を入れて食券を取り出すと、店の奥に進んだ。
店内は店の中央に厨房があり、厨房を囲むようにカウンター席がコの字形に15席配されている。席に座ると、店員がカウンターの上にお冷を置いたので、その隣に食券を載せた。
カウンターの上にはお冷やのポットと台ふきんが置かれている。カウンターテーブルの上には醤油と辣油、酢、コショウといった調味料と箸、楊枝、紙ナプキンが置かれている。
暑かったので、お冷を1杯ごくごくと飲んだ。冷たい冷水にはレモンの爽やかな風味が感じられる。コップに冷水を注ぐと、カウンターテーブルの上に置いた。
しばらくして「味玉鶏白湯塩そば」「小ライス」が運ばれてきた。遅れて「餃子」が運ばれてきた。
さっそく紙ナプキンを1枚取り、箸を取って食べることにする。
最初に餃子のタレを作ることにした。餃子は楕円形の皿に5個載せられており、その端にタレを垂らすための窪みが設けられている。
皿の窪みに醤油を適量垂らし、更にラー油を垂らす。
それからラーメンを食べることにする。四角い皿の上に載せられたお鉢のような丼に「味玉鶏白湯塩そば」が入っている。皿の上にはレンゲとレモンが1カット添えられている。店員の説明によれば、「ラーメンを半分くらい食べたところでレモンを絞ることをおススメしています」とのこと。
「味玉鶏白湯塩そば」の麺は浅草開花楼製の中太麺で、膜の張った白いスープに浸かっている。麺の上には茹でた鶏ムネ肉をほぐしたものと半分に割った味玉、サニーレタス、レッドキャベツ、たまねぎ、フライドオニオン、ネギがのせられていて、ゆず皮と糸唐辛子がトッピングされている。
まずはレンゲを取ってスープを飲んでみた。トロミが感じられる鶏白湯スープはこってり目の味わいで、旨味が濃くて美味しい。柚子の香りが隠し味程度に鼻腔を通り抜けていく。一陣の清涼感を楽しんだ。
箸を取って麺を食べる。浅草開花楼製の手もみの中太麺はコシがあって、しっかりとした歯応えが味わえる。つるつるとした喉越して、濃厚なスープがたっぷりと絡まって口の中に入ってくる。
麺を食べていると、麺に絡まってフライドオニオンが口の中に入ってくる。スープを吸ったフライドオニオンは香ばしく、ジューシーな味わいである。タマネギの甘みにスープをたっぷりと吸った鶏ムネ肉の淡白な旨味の組み合わせが美味しい。
サニーレタスはシャキシャキとした味わいで、レッドキャベツはサニーレタスとともにラーメンに彩りを添えている。味玉は黄身が濃い旨味が感じられる味わいで美味しい。糸唐辛子の辛味と食感がラーメンにアクセントを与えている。
店員に言われた通り、途中でレモンを絞ってラーメンを食べてみた。
レモンを絞った途端、濃厚なスープがさっぱりとした味わいに変わる。たしかにこれはこれで美味しいが、自分的には濃厚な味わいのほうが良かった。
麺をあらかた食べてしまったところで、「餃子」を「小ライス」で食べることにした。「小ライス」は小さめのお椀に盛られている。
皿に載せられた「餃子」は薄い焦げ目が付いる。
「餃子」を1個醤油とラー油で作った餃子のタレにたっぷりと浸した。
これを「小ライス」の上に載せて、餃子にかぶりつきながらライスを食べた。
薄い皮の中には豚挽き肉にキャベツと青ネギ、ニンニクが入っている。肉汁の旨味を楽しみながらライスをかきこむ。ライスは少し固めに炊かれていて、米粒と餃子の餡の旨味とが口の中で絡まるようにして喉の奥に消えていく。餃子の餡のコクのある美味しさに、ライスも進んだ。
餃子を5個食べても、少しライスが残ってしまった。ラーメンのスープをレンゲで掬ってライスに注いだ。残ったライスがスープにヒタヒタになるくらいになったところで、雑炊のようにしてライスをかき込む。
サラサラとライスを食べてしまうと、最後にラーメン丼を傾けてスープを飲む。丼の口縁はすこし窄んでいて、少々スープが飲みにくい。丼の底に溜まったスープを「小ライス」のお碗に全て移すと、柚子の香りを楽しみながら最後の一滴まで飲み干した。
最後にコップに残った冷水を飲み干して完食。満腹、満足である。
額に浮かんだ汗をデイパックの中から出したタオルで拭うと、身支度をして店を出た。新宿駅までゆるゆると歩いていき、新宿駅西口に出ると、小田急線に乗って本鵠沼駅に向かう。本鵠沼駅に着くと、まずは実家に向かった。
日中は快晴で、上空には雲ひとつ無い青空が広がった。日射しが燦々と降り注ぎ、空全体が眩しく見える。昼間の最高気温は18℃で、春本番の暖かさとなった。湿度が低く、南よりの風が吹いている。西の方角に見えるはずの関東山地や富士山は、白く輝く空に溶け込んでしまって、地平線から上は白いスクリーンに覆われたように見えた。
朝との寒暖の差が大きく、家を出るときに着てきた上着とスウェットを脱いで、デイパックの中に詰める。日射しがポカポカと暖かく、乾いた風が心地よい。額から汗が滴り落ちて、タオルで汗を拭いながら歩いた。
実家に寄った後、施設に向かう。ここで所用を済ませると、今日の予定は全て終了である。施設からゆるゆると歩いて藤沢駅に向かった。
電車を乗り継いで日野駅に着く頃には、既に日は沈んで空が暗くなっていた。上空には澄んだ暗い空が広がっていて、天頂付近に半月より少し痩せた月が浮かんでいる。月の周囲には星が瞬いているのが見えた。昼間よりも気温が下がってきて、強い南よりの風が吹いている。昼間の暖かさの余韻が感じられるものの、上着を着ていても風が冷たく感じられた。