J@Dの備忘録(食べ歩き編)

おっさんの備忘録 食べ歩き編(2022年~)

今日のラーメン(味噌ラーメン@おはな)

2024年03月09日 | ラーメン(都外)


今日は晴れ。今日は8時に起床した。カーテンを開けて窓の外を見ると、上空には澄んだ青空が広がっている。ガラス窓は氷のように冷たく、窓を通して冷気が室内に伝わってくるように感じられた。団地の前庭の木々の枝が揺れていて、外は強い風が吹いていることが分かる。
今日も親の関係で藤沢の実家に行くことにしている。9時過ぎに家を出ると、日野駅に向かった。日射しがポカポカと暖かく感じられるものの、風が凍えるように冷たい。花粉がだいぶ舞っているらしく、マスクが手放せない。マスクから漏れる呼気でメガネが曇った。

日野駅から電車を乗り継いで藤沢に向かう。町田駅で小田急線に乗り換えると、快速急行で藤沢に向かった。車窓から西の方角を見渡すと、上空に綿雲の塊が浮かんでいて、そこから雲がちぎれるように東に流れている。西の空に浮かぶ雲の下に雪を頂いた関東山地と白く雪化粧をした富士山の姿がくっきりと見えた。
藤沢に着くと、早めにお昼を食べていくことにした。藤沢駅北口に出ると、サム・ジュ・モール商店街を西に向かって歩いて行く。やがて左手にダイエー藤沢店が見えてくるが、その角を左に入ると右手にラーメン屋「麺屋 おはな」がある。今日はこの店に入ることにした。


この店は以前は別の場所にあって、その時は「魚介醤油つけ麺」を食べた。移転後の店に入るのは、今日が初めてである。


店に入ると左手に券売機があって、ここで食券を購入する。


券売機の右手には営業時間を知らせる貼り紙の他、「台湾まぜそば」「おはなのトリセツ」「麺屋おはなの日替わりサービス」「つけ麺を御注文のお客様へ」「スタッフのオススメ!つけ麺の食べ方」「【つけ麺の麺の量】」といった貼り紙が所狭しと貼られている。土曜日だけは「麺屋おはなの日替わりサービス」が無いらしい。ちょっと残念な気分である。


以前食べたつけ麺も美味しかったという印象があるが、今日は熱いラーメンを食べたい気分である。券売機の上に「冬限定 味噌ラーメン」の貼り紙が貼ってあるのに気付いた。今日はこれを食べることにした。


ちなみにこのメニューは席での現金払いで注文できるとのこと。そこで、サイドメニューの「餃子(5個)」「チャーシューめし」の食券を買うと店の奥に進んだ。
店内は店の奥正面に厨房があって、その前に9席のカウンター席が一列にに配されている。その手前の店のスペース中央に6人掛けのテーブル席が1卓配されている他、右手の壁際に4人掛けのテーブル席が3卓置かれていた。

奥のカウンターの一番右端の席に座り、食券を取りに来た店員に「冬限定 味噌ラーメン」を注文する。「もやしの量は2倍にしますか?」と聞かれて、思わず頷いた。ラーメン代の現金を払い、食券も渡す。
カウンターテーブルの上には醤油と酢、ラー油、生にんにく、にんにく絞り器、箸、楊枝、レンゲ、紙ナプキン、アルコール消毒液、冷水の入ったピッチャー、重ねられたコップが置かれている。生にんにくの容器には氷が入っていた。

コップを1つ手に取り、ピッチャーから冷水を注いだ。お冷やを飲みながら店内を見渡す。
無料トッピングは生ニンニクの他に生姜おろしがあるとのこと。ちなみに生姜おろしは品質維持の為、冷凍保存しているとのことである。今日はこれから人と会うので、ニンニクを食べるのは控えざるを得ない。ちょっと残念な気がする。

しばらくして「味噌ラーメン」「チャーシューめし」が運ばれてきた。遅れて「餃子(5個)」が運ばれてきた。「餃子(5個)」にはタレ用の小器が添えられている。


さっそく紙ナプキンを1枚取り、箸とレンゲを取って食べることにする。


最初に餃子のタレを作ることにした。タレはいつものように醤油を垂らして、その上からラー油を適量垂らして作る。
まずは「味噌ラーメン」を食べる。「味噌ラーメン」の麺は中太のストレート麺で、背脂の浮いた濃厚な味噌スープに浸かっている。麺の上にはチャーシューが2枚ともやし、キクラゲ、刻みネギが載せられていて、もやしの上に辛味噌がトッピングされている。


まずはレンゲを取ってスープを飲んでみた。「八丁みそ」と「仙台みそ」をベースに「赤だしみそ」「白みそ」で味を調えたという味噌豚骨スープは濃厚な旨味が感じられる。背脂の甘みがアクセントになっている。


箸を取って麺を食べる。店内で作っているという自家製麺は歯応えとボリューム感があって美味しい。濃厚なスープがたっぷりと絡まって口の中に入ってくる。替え玉の麺の量から類推すると、麺の量は並で160gあるのか。麺そのものもボリュームがあるが、ラーメンとしてもなかなかの食べ応えがある。
麺を食べていると、麺に絡まって野菜が口の中に入ってくる。もやしのシャキシャキとした味わいにキクラゲのプリプリとした食感がアクセントになっている。青ネギとキクラゲがラーメンに彩りを添えている。

チャーシューを食べる。厚みのあるチャーシューは肉の塊といった感じの歯応えが楽しめる。味が濃い赤身を楽しみながら、麺をすする。チャーシューの脂身は少なめだが、甘くて美味しい。
麺をひたすら食べていると、額に汗が浮かんだ。デイパックの中からタオルを取り出すと、汗を拭いながら麺と格闘する。もやしにトッピングされた辛味噌がスープに溶け出し、スープの味わいが異なってくる。辛旨のスープに背脂の甘さが加わって、もうどうにも箸が止まらない。夢中で食べてしまった。

麺をあらかた食べ終えたところで、「チャーシューめし」を食べることにした。「チャーシューめし」は丼にご飯を盛り、醤油ダレをかけた刻んだチャーシューと刻みネギがたっぷりと載せられている。トッピングに刻み海苔が載せられている。


「チャーシューめし」をかき込むようにして食べる。ご飯に載せられた刻みチャーシューはかなり量があって、食べ応えがある。肉の旨味に醤油ダレの旨味が絡まり、ご飯にも醤油ダレが染みこんでいて、とにかく美味い。もうどうにも箸が止まらない。
餃子も食べることにした。長方形の皿には餃子が5個載せられている。


餃子に付いたキツネ色の焦げ目が美味そうだ。これだけで軽くご飯は1杯いける。


餃子を1個、醤油とラー油で作った餃子のタレにたっぷりと浸して口に運んだ。


一口で食べるには余るくらいに大きい餃子は、皮がモチモチとしている。皮の中には刻んだキャベツとネギが練り込まれた豚挽き肉の餡が入っていて、口の中で肉汁がほとばしるほどにジューシーで美味しい。餃子を楽しみながら「チャーシューめし」を食べた。
「チャーシューめし」と「餃子」を食べてしまうと、最後にラーメン丼を傾けてスープを飲む。最後の一滴まで飲み干すと、コップに残った冷水を飲み干して完食。美味かった。満腹、満足である。

身支度をすると、席を立って店を出る。日中は晴れて、青空が広がった。昼間の最高気温は13℃で湿度が低く、強い南よりの風が吹いている。大きな綿雲が西から東にゆっくりと流れているものの、心地よい日射しが燦々と降り注いでいて、むしろ暑いくらいに感じられた。ラーメンを食べて熱くなった体に、乾いた風が涼しく感じられる。藤沢駅までゆるゆると歩いて行くと、小田急線に乗って本鵠沼駅に向かった。
本鵠沼駅から実家に向かう途中に引地川沿いの遊歩道を歩いて行く。強い風が吹いていて、体温を容赦なく奪っていくように冷たく感じられるものの、日射しがポカポカと暖かく、むしろ風が気持ちいい。川面に日射しがキラキラと煌めいていて、その中を水鳥が泳いでいくのが見えた。

所用を済ませると、ゆるゆると帰ることにした。本鵠沼駅から電車を乗り継いで日野駅に向かう。
日野駅に着くと、電車を降りて改札を抜けた。日が沈んで薄暗くなった空に小さな綿雲がまばらに浮かんでいる。日が沈んだばかりの西の空は紅く染まっていて、関東山地と富士山のシルエットが黒々と見えた。日中は汗ばむほどの陽気だったが、日が沈むと、乾いた風が身を切るように冷たく感じられた。


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