今日は曇り。昨夜遅く寝たこともあって、一旦は9時に起床したものの、再びまどろんでしまい、気付く既に時計の針は10時になろうとしていた。慌ててカーテンを開けて窓の外を見ると、上空には雲が広がっているものの、薄日が射して明るくなっている。ベランダの外に出ると、日射しが暖かく、太陽の光に温められた空気が蒸すように感じられた。
日中は曇りで、上空には厚い雲が広がるスッキリしない空模様となった。午前中から次第に雲の厚みが増してきて、日射しが無くなっている。昼間の最高気温は26℃で、再び夏日となった。湿度が高く、強い南よりの風が吹いている。外に出ると、日射しが無くて過ごしやすく感じられるものの、ムシムシとしていて、少し動くと汗ばむような陽気となった。
午後になって、買い物を兼ねて外出する。電車に乗って隣駅の立川駅で下車した。改札を抜けると駅南口に出る。まだ、お昼を食べていなかったので、遅いお昼を食べようと、ペデストリアンデッキを歩いてアレアレア2の3階にあるラーメンスクエアに向かった。
ラーメンスクエアに来たのは1年ぶりくらいか。昨年5月に「特製魚介中華そば」を食べたラーメン屋「麺や 独歩 立川店」が今年の3月27日に閉店して、その跡地にラーメン屋「麺笑 立川店」が4月4日にオープンした。今日はこの店に入ることにする。
店の入口右手に券売機がある。
ここで食券を購入し、店内に入ろうとすると店員が待ち構えていたので、食券を手渡した。注文したのは「特製醤油らーめん」と「焼豚丼」である。
店内は入口から見て右手奥に4人掛けのテーブル席が4卓配されている他、左手には厨房に面してカウンター席が3席配されており、その左手に2人掛けのテーブル席が6卓配されている。厨房の中が見えるカウンター席の端に腰を下ろした。
テーブルの上には重ねられたコップが並べられている他、ミル付きコショウと箸、冷水のポットが置かれている。店の中に設置されたテーブルの上にボックスティッシュが置かれている。
コップを1つ手に取り、ポットから冷水を注いで、まずは1杯飲み干した。あらためて、空になったコップに冷水を注ぎ、卓上に置く。なんとはなしに厨房の中をぼうっと眺めていると、やがてカウンターの中から「特製醤油らーめん」と「焼豚丼」が出された。
さっそく箸を取って食べることにする。
「特製醤油らーめん」の麺は中細麺で濃い琥珀色のスープに浸かっている。麺の上にはチャーシューが4枚と味玉が1個、極太メンマが2個載せられていて、刻みネギがトッピングされている。スープには刻みタマネギが浮かべられている。ラーメンにはレンゲが添えられている。
まずは「特製醤油らーめん」に添えられたレンゲを取って、ラーメンのスープを飲んでみる。煮干をメインに鯖、うるめ、昆布等、数種類の節や乾物を使用で出汁をとっているというスープはあっさりとした味わいながら、優しい旨みの醤油味で美味しい。
スープには刻んだタマネギが浮かんでいるということは八王子ラーメンなのかとも思ったが、タマネギには熱が入っていて、タマネギの旨味がスープに染み出しているようである。甘さと旨さの微妙なバランスが胃袋に染み渡るように感じられた。
レンゲを置いて、麺を食べる。中細のストレート麺は相模原の製麺会社「あかいけ」製で、シコシコとした食感と弾力のある歯応えが楽しめる。麺にはたっぷりのスープと刻みネギやタマネギが絡まって口の中に入ってきた。
麺を食べながらチャーシューを食べる。国産の豚肉を低温調理したチャーシューは、スープの上で淡いピンク色をしている。薄いチャーシューだが、広げると大きくて、折りたたむようにして麺の上に載せられていた。チャーシューを1枚口に入れると、肉の旨味が口の中に広がる。ハムのような食感で、噛めば噛むほど味わいが染み出してくるようである。
味玉は弾力のある白身に黄身の味わいが濃くて美味しい。メンマも極太で、歯応えがあって美味しかった。
麺をあらかた食べ終えたところで、「焼豚丼」を食べる。
「焼豚丼」はお碗の中に盛られたご飯を覆い隠すようにチャーシューを広げて重ねている。ご飯の上にはラーメンにトッピングされていたチャーシューが4枚載せられていて、特殊な塩とごま油を振りかけて、彩りに刻み青ネギを添えている。
チャーシューを味わいながらご飯を食べる。ゴマの香ばしさにチャーシューの赤身と脂身がそれぞれの甘さと旨さが感じられる。チャーシューを2枚ほど食べたところで、ラーメンのスープをレンゲで掬って、「焼豚丼」に注ぎ入れた。雑炊風になった「焼豚丼」はスープの旨味とゴマの香ばしさが合わさって、また異なった味わいで美味しい。サラサラとご飯をかき込みながら、チャーシューを食べる。あっと言う間にお碗が空になってしまった。
最後にラーメンの丼を傾けてスープを飲む。スープの旨味にタマネギの甘みがほんのりと加わって、最後の一滴まで飲み干してしまった。空になった丼をテーブルの上に置くと、コップに残ったお冷やを飲み干し、完食。美味かった。満腹、満足である。
帰り支度をして店を出る。アレアレア2の建物を出ると西の空に広がる雲を透かして薄日が射していた。ラーメンを食べて熱くなった身体にシメシメとした空気が蒸すように感じられる。デイパックの中からタオルを取りだして汗を拭きながら、駅北口にあるドラッグストアに向かった。
駅周辺のいくつかの店を廻って買い物を終えると、帰宅の途につく。日が沈むと、空が暗くなってきた。