今日は晴れ。今朝は上空に雲ひとつ無い澄んだ水色の空が広がっていて、東の空が明るくなっている。今朝の気温は6℃で、昨朝に比べてぐっと冷え込んだ。出勤のために外に出ると、吐く息が白く見える。北よりの風が吹いていて、空気が凛として冷たく感じられるものの、その冷気が心地よく感じられた。昨晩は遅く寝たこともあって寝不足気味だが、目が覚めるような朝である。上空にはハトやスズメが飛び交っていて、遠くからウグイスの鳴き声が聞こえた。
日野駅から乗った電車の車内は、昨日に比べて少し乗車率が低くなった。電車が多摩川を渡るときに窓の外を眺めると、東の空に真っ赤な太陽が昇ってくるのが見える。新宿駅に到着すると地下道を歩いて職場に向かった。職場に着いて西側の窓から外を見渡すと、上空には青空が広がっているものの、地平線付近は霞がかってみえる。白く冠雪した富士山と山々の稜線が朧に見えた。
日中は晴れて青空が広がった。所々に薄い雲がたなびいているものの、強い日射しがたっぷりと降り注いでいる。外に出ると、眩しいほどに降り注ぐ日射しの熱が熱いくらいで、上着無しでも過ごしやすい陽気となった。昼間の最高気温は21℃で湿度が低く、穏やかな東よりの風が吹いている。4月中旬から下旬並みの陽気ということで、乾いた風がヒンヤリと感じられるものの、空気が爽やかに感じられた。
午後になって日が傾むいてくると、南よりの風が吹いてきた。上空にはガス状の雲が広がっていて、太陽が朧に見える。次第に気温が下がってきた。日が沈むと、西の山々の稜線の影がうっすらと見える。上空には薄い雲を透かすように夕焼けに染まった赤い空が垣間見えていた。
今日も夕食を食べて帰ることにした。新宿駅西口の飲食店はどこも混んでいるので、中央線快速電車に乗って家の近くで食べようと新宿駅改札に入った。しかし、電車に遅れが出ているのか、中央線快速電車の下りホームはかなり混みあってて、ホームに出れそうにない。仕方ないので、各駅停車線に乗って、まずは中野駅に向かった。電車が中野駅に到着すると、ここで乗り換えて別の駅で降りるのも面倒になった。そこで今日も中野駅周辺の飲食店で夕食を食べることにした。
改札を抜けて駅北口に出ると、中野サンモール商店街を北に向かって歩いていく。商店街に入って20mほど歩いて行くと右手に見えてくる総菜屋の手前を右に折れて一番街に入った。昨日夕食を食べた定食屋「ごはん処 わしや」の隣に中華料理屋「大成軒」がある。
この店は製麺会社「大成食品」の直営らーめん店で、昼は鉄鍋まぜそば、晩は餃子・もつ鍋と、時間帯によって異なるメニューを提供しているとのこと。今日はこの店に入ることにした。
南北に長い店は北側の入口から入ると、左手に厨房があり、厨房を囲むようにカウンター席が9席L字形に配されている。空いている席に座ると、紙おしぼりとお冷が出された。卓上には濃口醤油と薄口醤油、ブラックペッパー、ラー油、酢、一味唐辛子、青のりといった調味料や薬味の他、箸と楊枝、紙ナプキン、メニュー、アルコール消毒液が置かれている。お冷を飲みながらメニューを見た。
目の前には夜メニューが置かれている。もつ鍋、一品メニュー、定食、餃子、ドリンクで構成されている。
裏面は「大成軒のこだわり」と書かれていて、「大成軒 餃子のタレ」「もつ鍋のスープ」についてのうんちくが書かれている他、「IHヒーターの使い方」等が書かれている。
もう1枚のラミネートされた紙には片面印刷で「大成軒餃子」「もつ鍋」が記載されている。
「もつ鍋」にライスをあわせて食べるのもいいかなとも思ったが、やはりここは看板メニューの餃子を食べてみたいところである。そこで、「餃子定食16個」「ご飯大盛り」を注文することにした。
しばらく待っていると、小皿が3つカウンターの中から出された。1つの小皿は空で、1つの皿には特製味噌だれ、もう1つの皿には「赤柚子唐辛子」が載せられている。続いて餃子が16個載せられた皿とライス、スープ、小鉢が出された。
まずは、メニューに記載されているように「赤柚子唐辛子」が載せられている小皿に薄口醤油を垂らした。
さらに濃口醤油と酢を垂らして酢醤油を作るように記載されているが、自分としては酢醤油よりもラー油ダレの方が好みなので、空の小皿に濃口醤油とラー油を垂らして、ラー油ダレを作る。
卓上の箸置きから箸を取ると、紙おしぼりで手を拭いた。それから、最初にスープを少し飲む。定食のスープは厳選した魚介出汁と13時間じっくり炊いた透明な豚骨スープをあわせたスープで、モヤシと刻みネギが入っている。
とろみがかったスープは、豚骨の甘みと魚介の旨味がストレートに口の中に広がって、濃厚な味わいで美味しい。もやしがスープにボリューム感を与えていて、刻みネギの食感がスープにアクセントを与えている。このままご飯にスープをかけて雑炊にしたら、さぞかし美味いだろうなと思ってしまった。
スープを楽しむと、さっそく餃子を食べることにした。長方形の皿には16個の餃子が載せられている。餃子は一口サイズの餃子で、白い皮についたキツネ色の焦げ目が美味そうである。
まずは餃子を特製味噌だれに浸けて食べることにした。
特製味噌だれに餃子をたっぷりと絡ませて口には運ぶ。
餃子は八幡製麺所特製の薄皮を使用しているとのこと。皮は香ばしく、もちもちとした食感が美味しい。皮につつまれた餡は、豚挽き肉にキャベツとニンニクがたっぷりと入っている。キャベツの甘みに豚挽肉の旨さが合わさり、食べ応えがあって美味しい。
餃子の余韻を楽しみながらご飯を食べる。
米粒一粒一粒が艶々としていて、ふっくらと炊かれたご飯は、味噌ダレに絡まった餃子をしっかりと受けとめていて、しかもご飯の甘みと味噌ダレの旨味が絡まるようにして喉の奥に消えていく。味噌ダレをご飯にかけても美味しそうだ。いくらでもご飯が食べられそうだ。
次に餃子を薄口醤油を垂らした「赤柚子唐辛子」に浸けて食べることにした。唐辛子を崩して鹿児島産の薄口醤油とかき混ぜると、餃子にたっぷりと載せて口に運ぶ。
国産の柚子果汁に韓国産唐辛子と一味を練り込んだ風味豊かな柚子胡椒は鼻から突き抜けるような清涼感に程よい辛味が加わって、強烈な旨さである。餃子の餡の旨味と薄口醤油の旨味が絡まって、食べ応えがあって美味しい。これはやみつきになりそうな味わいである。1つ食べると、また更に食べたくなる。思わず、2つ3つと餃子を「赤柚子唐辛子」で食べながら、ご飯をかき込んだ。
次はラー油ダレである。自分にとっては定番の餃子のタレは、やはり安心感がある。
ラー油の辛味と醤油の旨味が程よく餃子に絡まって喉の奥に消えていく。皮の歯応えに餡の旨味のバランスが良い。キャベツはほどよくジューシーで、甘さと歯応えを餃子に与えている。やはり、2つ3つと餃子をラー油ダレで食べてしまった。
餃子の合間に小鉢に載せられた白菜キムチでご飯を食べる。
それほど辛くは無く、白菜の甘みと唐辛子の辛味に旨味や酸味が加わって、ご飯が進む。白菜キムチを片付けてしまうと、残りの餃子を3つのタレにたっぷりと浸けて、順番に口に放り込みながらご飯をかき込んだ。
餃子が無くなる頃には、ご飯も無くなった。最後にスープを飲み干して完食。お冷やも飲み干すと、お腹も満腹になった。
帰り支度をして席を立つと、店の入口脇にあるレジで代金を払って店を出る。ご飯を食べて温かくなった体に夜風が心地よい。駅前の雑踏を抜けて中野駅改札に入ると、中央線下りホームに滑り込んできた電車に乗って帰宅の途についた。
電車に乗って日野駅に着くと、電車を降りて改札を抜けた。駅の外に出て空を見上げると、上空の所々に薄い雲が広がっているものの、空高く月が煌々と光っている。月の周囲には星が輝いているのが見えた。