打ち合わせで無線機メーカーを訪ねて、
ショールームを見せていただきました
最新のデジタル機器と、、今回は往年のアマチュア無線機器です
1980年〜1990年頃のアマチュア無線機器ですね
それまではダイヤルと周波数を示す目盛りや数字表示だけだったのが
この頃、電波の様子が判るモニターが着きました
使っているメインの周波数の電波の他に、付近の電波も見れる
大きなモニター画面は画期的でしたね
ハンディトランシーバーもデジタル化されました
これ、706MkⅡGという機械で今でも私、使ってますよ
これ一台で日本中や外国とも交信できる短波帯(7MHzや21MHzなど)や、
短いアンテナで近隣県まで届く超短波帯(144MHzや430MHz)で
交信できるので移動性もよく車に積んだり、条件のよい山頂などに持ち歩いたり、、
ランチボックスの大きさでとても便利なトランシーバーです
これは706MkⅡGより少し大きいですが真空管時代の機器に比べたら
革命的なコンパクト機です
送信部を遮断して受信部だけ働くようにして誰でも触ることができるように
改造したこのトランシーバーがでんでんタウンアマチュア無線クラブにも
ありますから、初めての方も触って受信体験して下さい
もっと前の1960年〜1970年頃の無線機も展示されていました
この頃はまだデジタル化されていませんでしたので
移動して使うトランシーバーはチャンネル式でした
発振周波数が決まった水晶を差し込んで使っていましたね
「3チャンネル使ってるから、5チャンネルに移動しようや、、、」
といった具合の会話がよく聞かれていました
呼び出しチャンネル(メインチャンネル)というのも懐かしい言葉です
それから、、受信だけはダイヤルで聞けるようになり、、
ついに出たのが、送受信とも可変で切るこのトランシーバーです
右のダイヤルで受信し、誰か応答して、、とCQを出している局を見つけたら
左の送信周波数を決めるダイヤルで合わせてキャリブレをとるのです
受信周波数に送信周波数を合わせることをキャリブレをとると言っていました
CALモードにして「ピュー、ピュー」と発振音を聞いて合わせます
私が最初に開局した時のトランシーバーです
この頃は東京の板橋区にいたのですが最長は日光の局との交信でした
当時はオーストラリアとの交信が夢の夢の時代でした
写真左上に見えるのが伸びるホイップアンテナです
これをかついで富士山の隣の三つ峠に登ったこともありますよ
その頃とても買えなかった高価な送信機(右)と受信機(中)と電源(左)
こういった構成をセパレートタイプと言っていました
軽く海外と交信する上級マニアの機械でしたね
それから10年程するとこんなトランシーバーが出現しました
デザイン性にも優れ、憧れの機器でした
私も一時使っていました
その頃の写真あるかなあ、、、 あった
このシリーズも有名でしたね
そして近年はインターネットと無線の融合通信
無線局にもトランシーバーよりパソコンの占める面積が大きくなりました
楽しませていただいたショールーム
今後トランシーバーの形状や通信手段はもっと発展するでしょう
見学させていただいてありがとうございました
再び加美駅からJR線に乗ります
天王寺に着くとミストが涼しげでした
この夏、電波が伝搬するコンデションもいろいろですが
アマチュア無線は地球規模の科学実験です
青少年にこの壮大な趣味の醍醐味を伝えていきたいと思っています。