ハミなし頭絡で楽しい馬生活!日本ビットレスブライドル協会

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蹄管理の実態3-蹄油1

2019年07月04日 | 裸蹄管理

 蹄に「塗る」製品群の中で、蹄油は最もポピュラーなものなんじゃないかと思います。管理人が乗馬を始めたとき最初に買わされた「お手入れ製品」に蹄油が入っていたし。蹄油を使うもんなのか、という風に刷り込まれちゃったわけですね。犬や猫の爪・人間の爪にも油なんか塗ったことないのに。理由を聞くと「蹄が乾燥するから」だったか?爪面積が広いからかなあ?とテキトーに解釈してました。

  で、思うんですが、いわゆる落鉄。これが起こる理由にはあれこれありそうですけど、蹄油も原因の一つでしょうね。釘が滑って、外れやすくなる。蹄鉄の安定も悪くなるし。蹄底になんか塗ったら危ないですよね。馬自身が滑りやすくなっちゃって。馬がやられている事って矛盾が大きいんですよね。

 そもそも、蹄が「呼吸する」だの、「水分を吸い上げる」だの、というのはすーべーてー真っ赤っかな嘘なんですよ。蹄が「呼吸」だの「吸水」だのしているように見えるのは、結局蹄が痛んでいるから。その原因は後に詳述します。

 とりあえず蹄油の種類を更に分類すると

  1. 特に機能をうたっていないー蹄の柔軟性を保つとか、栄養を与えるとか。
  2. 抗菌作用があるといっている
  3. 防水機能があるといっている
 蹄の柔軟性を保つ、について。そもそも「蹄」の理想的な強度ってどのくらい?その場合、湿度はどうなってるの?なにもまともに研究されてなんかいないんですよ。大体、蹄が柔らくなっちゃったら、自重+人間+鞍という重さに耐えられなくなっちゃうのではないでしょうか?
 栄養というのも変な話で、元来すでに死んだ組織である爪に栄養なんか与えたって、なんの意味もない。
 抗菌作用については、本当に殺菌作用がしっかりあると「動物用薬」とか「医薬部外品」の扱いになる。こうなると、治験を取らなくちゃならなくて、手間暇&莫大なお金がかかる。ので、抗菌といっても、大したものではないと思われるんです。
 で、そういう中途半端な抗菌作用だと、結局「有効」とは言えないとなってしまうのではないか?
 防水ですが、そもそも蹄=爪は防水のはずです、本来。人間の爪について考えてみれば分かるのですが、一日に何回も手洗いをするにも関わらず、皮膚がふやけても爪には変化がありません。防水しなくちゃならないというのが変な話だと思うのです。