今日、「馬の科学」が届いたんです。ウマ科学会の学術雑誌ですね。競走馬に使われているアルミ蹄鉄、最近はやっぱり接着装蹄が増えているみたいですね。しかし、接着装蹄すると、いわゆる「蹄機作用(蹄が着地するたびに、微妙に蹄腫が広がり、地面から離れると縮む、その動きが末端の血液循環を促進する仕組み)」が阻害される恐れがある、のを、ウレタン製の蹄鉄に変えてみたらどうなるか?という研究。それなりに効果がある、との結論が導き出されていました。
でもねー、一々プラ製の蹄鉄をくっつけるなら、最初から何も履かなくても同じことに思えるんですけどね・・・・。あと、ウレタン蹄鉄だと、蹄の形に蹄鉄を合わせられないから、困る、と言い出す人もいるでしょうね。
ちょっとネットを見てみると、アーモンドアイ等々、相当数のお馬さん達が接着装蹄にしちゃってるみたいで。蟻道があるんじゃないか、とか噂が飛び交っている。競走馬にも蹄病が蔓延している、ということらしい。誰も表立っては言いませんけどね。その位、蹄病はタブー扱いされているのか。
まあ、引き続き、タブーの話をします。
蹄鉄は、鉄というくらいだから、本来は鉄製で、乗馬馬は未だ鉄製蹄鉄です。競走馬はアルミ製で、この理由は軽いから、らしい。蹄鉄を履かせる目的は馬の蹄の保護であるという事になっています。馬の靴だ、とも。靴~~そうじゃないでしょ、足に釘付けする靴なんかどこにもないじゃない、と思うんだけど。
かつてに日本には、蹄鉄なんぞなかったにもかかわらず、明治時代以降、「馬=蹄鉄」という図式が出来上がってしまいました。同時に、色々な蹄病がクローズアップされてきているように思います。蹄鉄が蹄病を蔓延させているのではないか、という疑問が。
そもそも、「健康な蹄」とはなにか、という認識がほとんどない状況で、「いい蹄にするには云々」とやっているのが変な話。
ということで、健康な蹄の例を挙げます。これは野生馬の蹄ですが、クローズアップすると
ということになります。健康美を感じますね~~。