日本共産党松原市会議員団のブログ

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【連載】下水処理水での発電に挑戦する自治体(1)

2013-10-30 09:30:00 | 連載
都市部で最終処理した下水は放流されているが、その水を活用した発電施設がある、というので富山県高岡市にある「小矢部川流域下水処理二上浄化センター」を見学した。

小矢部川にかかる「米島大橋」の欄干には大伴家持の歌碑があり万葉資料館も建っているが、砺波・射水平野一体の国司(今風に言えば県知事か)として平城京から派遣されていた高級官僚の家持には、この地でも多くの歌を詠み、地元に人に慕われていたとおもわれる。

二上浄化センターは富山県の施設で、有効落差2m、水量0.85立方メートルで発電能力10kw、年間発電電力量8万kwh、発電した電気はこの「浄化センター」内で使用するが、一般家庭21世帯分の年間使用電力量に相当すること、これまで放流していた未利用の下水処理水を有効活用しようということで、既設の処理施設にほとんど手を加えることなく最終段階に発電機を取り付けた単純な仕組みだが、約3000万円の工事費用がかかったこと。利点は、ゴミ処理不要で維持管理が簡単なこと、水利権など複雑な手続きが必要ないことなど説明を受ける。「発電規模は大きくありませんが、こうした挑戦で未利用エネルギーを積極的に活用できることを県民にアピールすることができます」という係員の顔が輝いて見えた。愛媛県松山市でも下水処理水の発電施設が昨年末稼働をはじめたという。

―つづく―

平和問題研究家 長尾正典
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