Ⅲ)日本は「自然エネルギー大国」になれる条件を備えている
最終回 可能性を秘める永続型天然資源
地勢的に日本列島はおおむね北緯25~45度に位置し、ヨーロッパは40~60度にある。このことが太陽光・熱、森林、水、風力などの面で独特の条件を作っている。
こうした日本の自然条件を生かしたさまざまな研究・開発が急速に進行しており、九州大学で開発された「レンズ風車」をはじめ、日本の風土に適した太陽光パネル、中小河川での小水力発電システム、間伐材によるストーブやバイオ発電など、実用段階に入った技術もある。
経済産業省(2013年3月13日)によれば、買取制度発足後の太陽光発電量と認定設備容量の合計は640万キロワットを超える。これだけで既に大型原発6基分に匹敵する。短期間でこれだけの自然エネルギの可能性を持っていることが事実で確認できたことは、原発なしで日本社会は支えられることを端緒的に示した、といえる。
平和問題研究家 長尾正典
最終回 可能性を秘める永続型天然資源
地勢的に日本列島はおおむね北緯25~45度に位置し、ヨーロッパは40~60度にある。このことが太陽光・熱、森林、水、風力などの面で独特の条件を作っている。
こうした日本の自然条件を生かしたさまざまな研究・開発が急速に進行しており、九州大学で開発された「レンズ風車」をはじめ、日本の風土に適した太陽光パネル、中小河川での小水力発電システム、間伐材によるストーブやバイオ発電など、実用段階に入った技術もある。
経済産業省(2013年3月13日)によれば、買取制度発足後の太陽光発電量と認定設備容量の合計は640万キロワットを超える。これだけで既に大型原発6基分に匹敵する。短期間でこれだけの自然エネルギの可能性を持っていることが事実で確認できたことは、原発なしで日本社会は支えられることを端緒的に示した、といえる。
平和問題研究家 長尾正典