異常気象による被害も世界各地で起こっていますね。
これを何とか食い止めるためには積極的な環境政策が必要です。
そのために地球規模で進めているのが脱炭素可です。
しかし,各国の思惑もあってなかなか前に進んでいないことも事実です。
昨日の読売新聞で興味深い記事に目が留まりました。
『脱炭素「優等生」ノルウェーの矛盾』という見出しです。
ノルウェーといえば環境政策のトップクラスです。
EV車の普及率は欧州でも群を抜いています。
2020年の新車販売において,ガソリン車とディーゼル車は全体の一割に満たないというのですから驚きです。
EV車に対する国の財政支援が大きいのですが,その財源がどこから出ていると思いますか。
なんと石油・ガス産業の化石燃料の輸出による収益だというんです。
少し詳しく書きましょう。
ノルウェーの2020年のモノの輸出額の約4割が原油と天然ガスです。
天然ガスに至ってはロシアとカタールに次いで世界第3位だというのです。
国内発電の大部分を再生可能エネルギーで賄っているためにそうしたことが可能なんです。
まさに「ノルウェーのパラドックス」といわれる所以ですね。
こうした資源を輸入に頼る日本としては納得できる話ではありません。
出と入りをしっかり議論しなければとても脱炭素化は達成できません。
実はこうしたことはほかにもあるんです。
自国では石炭火力発電を行わないけど,東欧で石炭火力発電によって発電した電気を買っている欧州の国があるんです。
これも矛盾しているよね。
日本は輸入した石炭による火力発電を広く採用しているのだけど,これについて先進各国から非難されています。
日本の石炭火力発電は「クリーンコール技術」とよばれる最新の技術を活用して、大気汚染物質の排出を大幅に削減しているんです。
今後CO²の削減を可能にすることだって日本の技術で解決できるでしょう。
そうしたことを環境大臣がもっと世界にアピールするべきです。
原発を多用すれば火力発電は不要だけど,地震大国の島国の日本に原発はリスクが多すぎるのだから,火力,波力,地熱,風力などの日本の発電技術を世界に見せつけてほしいと思います。
このお話には続きがあります。
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