先月アップした新田次郎氏の「山の歳時記」以来,「アイガー北壁・気象遭難」に続いてこの作品を読んでみました。
この作品も学生時代に読んでいるのですけど,ところどころの内容を覚えていたことにビックリしました。
ちょうど山にはまり始めた時期だったので,女性では世界で初めてマッターホルン北壁完登を成しとげた二人の実在人物がモデルになっていることに心を打たれたのではないかと思います。
上巻のあらすじは,ブックバーに以下の記載があります。
「女医を目指す,勝気な“泣かない子“であった駒井淑子は,冬の八ヶ岳で単独行を試みて遭難しかかったとき,若林美佐子と出会う。鎌倉彫の新鋭彫刻家として注目されていた美佐子は,無口ですぐに”涙ぐむ子“であった。死を覚悟した二人をこともなげに助け出した三人の男性クライマーに魅入られれて,彼女たちは,遂に初の女性隊によるマッターホルン北壁登攀への挑戦を試みる。」
最初に読んだ学生時代はマッターホルンがどこにあってどんな山なのか想像もできませんでした。
その後ツェルマットからや近隣の山から眺め,さらにテレビで放映される映像でその概要を知ったうえでこの作品を読んでみて,ところどころですが新田氏が描く場面が頭に浮かびました。
この作品は上下二巻で完結なので,これから下巻を読んでみます。
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