2023年6月に北海道旅行に行ったのである。その際に、苫小牧のミール記念館・苫小牧科学センターを訪問しました。
ミール予備機(本物だが、機密に関する機器は取り外されている)が展示されており、実際に乗船することができます。コアモジュール(世界初の長期滞在型宇宙ステーションの本体)とそれにドッキングしたクバント(天体物理観測モジュール)があります。
なぜ、予備機が苫小牧にあるのかというと、1989年の名古屋デザイン博覧会でミールの予備機が展示されたのですが、なんとソ連が持って帰らず売却しました。(持って帰るにも金がかかるし、本機が打ち上げ成功したので予備機は不要になった)売っ払うというのもなかなかのものだが売れました。落札者は東京のイベント会社「堀江企画」です。ネット情報によると、価格は一千万ドルとのこと。(良く買えたな)
その後、1990年に苫小牧市の「岩倉建設」がミールを購入し、北海道博覧会等に展示。1998年岩倉建設が苫小牧市にミールを寄贈し、現展示館で公開中。となっています。
ロシアは、国際宇宙ステーションISSに参加したため、ミールの資金が確保できなくなり運用中止を余儀なくされました。2001年3月23日軌道制御ができるうちに、大気圏に再突入させ廃棄されました。(勝手に落下したら、地上に危険を及ぼす恐れがあるからな)
当時のソ連(ソビエト社会主義共和国連邦)は鉄のカーテンで覆われていたため、ミール本機が打ち上げ失敗していれば、予備機が使われ失敗自体も公表されなかったと思われます。予備機が存在するということは、1986年2月19日の初回打ち上げが成功したということです。
各国の宇宙飛行士が訪れており、室蘭出身の安田顕氏もHTBの取材チームと共に訪れています。(館内に写真あり)
苫小牧市科学センター・ミール記念館 なんと入館無料
北海道苫小牧市旭町3-1-12 Pあり無料