2003年10月に、コンチネンタル航空のマイレージを利用して、オーストラリア・クイーンズランド州のケアンズを訪れました。当時のコンチネンタル航空は、ユナイテッド航空との合併前でマイルについてもかなり優遇されていました。
日本各地からだと、グアム・サイパン・パラオ・ヤップ・デンパサール・ケアンズは、ひとくくりに「アジア」となっており、往復2万5千マイルで搭乗が可能でした。さらに空港使用料なども請求されることはなく、ほんとにお得な特典チケットとして利用可能でした。
ユナイテッド航空と合併後は、マイルの特典も縮小されオーストラリアの往復には8万マイル必要になってしまいました。さらに空港使用料も必要です。日本⇔グアムも往復4万マイル程度にアップされてしまい、かなり厳しくなりました。(季節・曜日によっても変動)
当時は、福岡からだとグアム乗り換えで、デンパサール(バリ島)やケアンズの便があったのですが、利用客の低迷で廃止になってしまいました。(バリ便は、マイルを利用して1度利用)
ユナイテッド航空は「スターアライアンスチーム」に属しているので、その加入航空会社でも特典は同様に利用可能です。新型コロナが蔓延する前はタイ国際航空を利用して、オーストラリアのパースやブリスベンに行きましたが、往復8万マイルを消費したので、すでに貯金(マイル)は底をついた状況です。(笑)
ユナイテッド航空(ユナイテッド航空)は米国の航空会社です。合併前のコンチネンタル航空の特典はすばらしかったのですが、いろいろといいかげんな航空会社でもありました。
【コンチネンタル航空時代のお話】
①予約していても、必ず乗れるとは思うな
⇒ダブルブッキングは日常茶飯事。ドタキャンを見越して、わざとしているのではないかと思う程。(自分もダブルブッキングに遭遇したが、エコノミーからビジネスに無料アップグレードしてもらったので文句なし)聞いた話では、すでに座っている乗客に「金を払うから誰か降りてくれ」とお願いする場合もあるとか。
②アイランダーと呼ばれる、島間のフライトは自由席。(例)マニラ⇔パラオ⇔ヤップ⇔グアム
⇒一応、座席は指定されるのだが、実際に乗ってみると知らん外国人が座っていて「自由席だ他に行け」とか言われる。キャビンアテンダントに言っても「空いている席に座れ」とか言われる。
③座席のシートが無かった時がある。
⇒さすがに座れないので、キャビンアテンダントに指摘したら、どこからともなくシートを持ってきた。だいたい、シートが無いという状況があるというのが不可解である。
④座席のリクライニングが壊れていたことがある。
⇒背もたれに力をかけられないので、離発着時は力を入れて、座席にもたれないようにしていた。
➄巡航速度で高空を飛行していた時、突然自分の真上の天井が一部外れて、落ちそうになった。(ばこッと音がした)
⇒キャビンアテンダントが気が付いてやってきた。(大柄な女性)ふんっと手で天井を押し上げて「No Problem」と言って立ち去った。無事に着陸した時はほっとした。
⑥自分の後ろの席に、若い日本人の姉ちゃん2人が座っていた。男のキャビンアテンダントが、ずっと横に立って話しかけていた。(簡単な英語で)そのうち女性のひじ掛けに座って、腰を据えて話し始めた(ナンパだな)夜間フライトだったので「うっせーな」と心の中で思っていたら、絵葉書をくれたので「口止めだな」と理解した。
⑦機内エンターテイメントは、使えない席もあるのはしかたない。
⇒壊れていても仕方ないと諦めが必要
いいこともありました。
①福岡⇒グアム⇒サイパン便の時、福岡の離陸時間が数時間遅れたため、グアムでの乗り継ぎが不可能になった。特典航空券にもかかわらず、グアムに到着したら乗り継ぎ便の変更手続きがすべて終わっており、問題なく乗り継げた。(乗り継ぎ便が座席数の少ないプロペラ機で、かつ満席だったので危機一髪のような気がした)
ケアンズのお話をします。クイーンズランド州北部のケアンズは、亜熱帯雨林気候に属すのでかなり暖かいです。(南半球なので北に行くほど赤道に近くなる)熱帯雨林と、グレートバリアリーフ(世界最大の珊瑚礁)という2つの世界自然遺産があり、同時に楽しむことができる貴重な都市です。海がきれいだからといって、ケアンズの海岸では遊泳できません。基本泥の海岸で、ワニが生息しています。年間、何人かはワニ(クロコダイル)に襲われ、亡くなっているようです。海を堪能するには、沖合のポンツーン(浮き桟橋)や、グリーン島(離島)などの管理された場所に行って、安全に楽しむことなります。それじゃあんまりだということになって、市内中心部に小さな人口のビーチを作りました。
あと、ちょー危険な毒蛇とか、触ると細かい針が大量に皮膚に入り込み、絶対に取れないという、ちょー危険な植物などが生息しているので、ガイド無しで熱帯雨林などに行かない方が身のためです。この危険な植物は、馬が誤ってかすっただけで激痛が襲い、どうしようもなくなるので殺処分にするしかないといわれています。第二次大戦中には山の中で女性兵士が誤って触ってしまい、激痛の末自殺したという話も残っていると現地で聞きました。
観光は、レンタカーか地元のツアー会社に申し込むことになります。日本語ツアーは、英語ツアーより20~30%ほど高く設定されている場合が多いようです。どちらも参加してみましたが、若干の英会話ができれば英語のツアーでも楽しめます。(全くNGの場合はきついと思います)外国人(オーストラリア人からみて)には、ゆっくりと喋ってくれます。(ガイド時は別ですが、集合時間とか場所とかは、個別に念押しをしてくれました)
地元のレストランもいいのですが、そこそこお高いので市内のナイトマーケットに行って、お得なフードコードを良く利用しました。スーパーに行って食材を購入して、ホテルの部屋で食事するのもいいと思います。(この時は、キッチンのあるホテルを利用しました)
アボリジニ文化の体験型施設もあり、観光客には人気です。ケアンズは観光都市なので、オーストラリア国内からも観光客が多くやってきます。ブーメラン投げとか、やり投げも体験できます。アボリジニダンスも見られますが、最前列に座っていると、ステージに招待される場合があります。当たってしまったら、恥ずかしがらずに踊るのが良いと思います。上手く踊れたら拍手を貰えます。
アボリジニは、元々オーストラリア大陸の住民というのはご存じと思います。昔は多くの部族に分かれていて、言語は異なり紛争もありました。今は、みな英語を話しています。これは「ストールンチルドレン」時代があり、アボリジニの子供を強制的に親から引き離し、英語教育を施した結果です。また強制的に危険な畑や牧場で、素足で働かせたので、先に述べたちょー危険な蛇に噛まれて死ぬ場合もありました。オーストラリア政府は、こういう過去の政策を鑑み、保護政策をとっています。アボリジニの人たちは観光施設で働いたり、伝統文化を守るための活動を行っているのを目にします。しかしながらドロップアウトした人達は、シティの中でたむろしているのを見ることもあります。(訪問時の話です)こういう話は、現地でツアーに参加すると、観光情報とともに説明がある場合があります。
ビリーティについて 現地ツアーに参加すると、自然の中でのBBQと共にビリーティを振舞われることがあります。(今回の写真はない)オーストラリアの白人系住民はもともと英国人なので、「紅茶は飲みたいけど茶器がない。しかし茶葉はある」ということがありました。しかーし、どうしても紅茶が飲みたいのである。そうだ、バケツに茶葉を入れて湯を入れる⇒ぐるぐる大きく回したら遠心力で、うまく紅茶ができるのではないか⇒上澄みだけ飲めばいけそうだ。⇒やってみたら成功した⇒オーストラリアの伝統的紅茶の飲み方の1つにしよう。みたいな
カンガルーは食肉にもなるし、皮は加工して利用する。カンガルー、普通に食べられます。ジャーキーもあります。お土産屋に行くと、皮製品もたくさんあります。そこいらじゅうにいて、繁殖力が強いので狩ってもすぐに増えます。郊外に行くと、道端に車と衝突した死体があることも珍しくありません。(大型トラックは、カンガルーがいても急に停まれないので轢き殺して走ります)
特に夕方から夜間にかけての郊外での運転は要注意です。(いわゆるカンガルータイム)カンガルーバーは日本では飾りですが、ここでは役にたちます。といっても、レンタカーには基本付いていないし、地元の乗用車でもあまり見ない。郊外を走行する4WDとか、キャンピングカーには付いている場合があります。
乗馬体験をしましたが、日本のような「引き馬」ではなく、少しの講習のあと手綱を持って、隊列を組み野山を行く本格的なものを体験できます。落馬したら危ないのでヘルメットをかぶりますが、馬の方が心得ているので安心して乗っていられます。ケアンズはトータル4回ほど訪れましたが、最初の訪問時以外はマイルを使った特典航空券での訪問です。一番最初は旅行会社のツアーで参加しましたが、おっとという程高かったです。成田⇔ケアンズ間はカンタス航空の直行便でしたが、カンタスは良かったなぁという感想です。(コンチのような、なんじゃこりゃああというのが無かった)