うどんやラーメンなどの食べ歩きと旅のブログ2

国内・海外問わず旅が好きです。以前のブログが、無料容量限界に達したのでその続きです。

鯛生金山「純金製鯛の置物」大分県日田郡中津江村(現日田市中津江村)

2024年01月28日 | 旅行

 2005年1月に、旧日田郡中津江村(日田市に合併)の鯛生金山を訪れました。

 1992年竹下内閣の時、「ふるさと創生1億円」ということで、全国の自治体に使い道自由の1億円をばらまきました。貰った自治体から「使い道自由といっても、何に使っていいかわからない」という声も聞こえていました。町おこしのために有効に使った自治体も多かったようですが、住民からアンケートをとったというところもあったようです。一番アホな使い方は「一億円全部宝くじに使って、元手を増やす」という自治体があったことです。結果、元手を大きく下回ったとか。ちなみにわが町では、体育館用のドームや温水プール・劇場付きコミュニティセンターや公園の整備などを行って有効活用したと聞いています。いつもなら、「どうやって税収を増やすか」と考える自治体も、いきなり「何にでも使える1億円」を貰ったら、知恵が回らないようでした。

 旧中津江村には「鯛生金山」があり、かつては金の採掘が行われていました。そこで、村おこしのために1億円の内7,354万円を使って、純金の雄雌1対の鯛を作って坑内に設置しました。2005年1月に鯛生金山を訪問した時、その純金の鯛は実際に見ています。「縁結び・黄金の鯛、時価一億円」というプレートがありました。翌年の2006年2月には、純金の鯛「雄」の方が盗難にあいました。それ以外にも、同時に貴金属売店の金製品なども盗難にあっています。(雄の鯛の方が大きい)

 盗難防止装置くらいあるやろうと思ったのですが、警報は鳴ったが嘱託の警備員は異常に気づかなかったとのことです。(ほんまかいな) 朝になって職員が出勤して初めて気づくとか、あまりにもおそまつな警備体制にびっくりです。金は溶かしてしまえば足が付きにくいし、高価なものなので犯人にとっては好都合なターゲットでしょう。後にK国籍の犯人が逮捕されましたが、すでに鯛は溶かされており戻ってきません。判決は懲役16年(求刑18年)の実刑ですが、犯人にしてみれば16年我慢すれば、チャラになるということです。雌の鯛はどうなったのかと思ったら、金の単価が高騰したので、2012年11月に三菱マテリアルに9,045万円で売却できました。結果的には、村としての実質損失は100万円以下に抑えられたということです。

 観光用の廃金鉱山に黄金の鯛の展示物のアイデアは悪くはないと思うのですが、あまりに警備がずさんなので、展示するとしても金色の鯛のレプリカ程度でいいと思います。

 鯛生金山の近くには「カメルーンハウス」がありました。これは、2002年のサッカーワールドカップの際に、中津江村がカメルーン代表をキャンプ地にと誘致したので、記念として出来た施設です。しかし、なかなかカメルーン代表が来日しないため、日々やきもきしていたというニュースを覚えています。予定よりだいぶ遅れて、来日したようです。確か、深夜に中津江村に到着したが、村人こぞって出迎えたとか。