アマチュア無線界は『人の育たない大企業』みたいな印象です。人が育たない組織の『たったひとつの理由』は『仕事を与えないから』です。ベンチャー企業は『やらざるを得ない』から、不安ながらも『いろんな仕事』にチャレンジするから、人は育つ面が強いと感じます。アマチュア無線は『非営利の業務』です。言い換えれば『タダ働きの業務』なのですが『誰かに課題を与えられないから育たない』わけです。上級(基礎級)資格といわれる『2級』にしても『単なる数合わせ』で『ハイパワー無線機を売る側の利権商売』の側面も強くなってきました。こんな状態で、人が育つ方わけがありません。
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【写真:7&21MHz帯のアンテナ2本で『まぁまぁ遊べています』が】
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◆アマチュア無線は『生涯学習』の要素がたくさん詰まっているのに。
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のに、のに、のに、のに、のに・・・『のに』はグチなんだよなぁ。
これは『相田みつをさん』の名言です。
無線界で決定的に不足しているのは『教育システム』です。
市役所が発行している『地元のカルチャー』を見ていると、
音楽、語学、写真、絵画、舞踊、書道・・・、
ホンマ、いろいろあるなぁ、と感じます。
どのカルチャースクールやサークルも『課題(宿題)』を与えますね。
アマチュア無線で『教育システム』が体系化できているのは、
・資格取得の講習会
・電信技術習得
こんなもんとちゃいますか?。
私は、鍵盤楽器を習っていたとき、
レッスンの日には『前回の課題(宿題)をやってきたか』のチェック、
それを反映した『演奏』、苦手な部分の指摘、
そして『次のレッスンまでにやってくる課題(宿題)』と、
とにかく『この繰り返し』でした。
1,前回の課題(宿題)のチェック(弾かせてみたら先生はわかる)
2,苦手ポイントの洗い出し
3,次回までにやってくる課題(宿題)
これくらいやらないと、上達なんてしませんね。
発表会が近づいてくると、
普段は優しい先生も『鬼の形相』に変わります。
いつもは『のんびりやりましょう』が『スパルタ』に豹変します。
もっとも『先生のメンツ』もあるのですが、
一番は『生徒である私らが失敗なく発表会に出て課題曲を弾くこと』です。
そのために『課題』『宿題』という『仕事』を与えます。
だからこそ、発表会という大舞台で『演奏する』という、
大仕事ができるようになるのです。
そこが、アマチュア無線界は『成り行き任せ』です。
・年功序列?
・経験がものをいう?
・上の資格を取ってハイパワーを出せればいい?
すべて思い込みです。どこに人の成長がありますかね。
再開組を誘致したい業界の『気持ち』には、一定の理解をしています。
かといって『開局40年です』とか『中抜け再開組』が言ったとて、
ほとんど『キセル状態』ですから『中は空洞化』しています。
そこに、A級2アマ講習会制度などで基礎級者を輩出したにしても、
SKで減った旧2級者の『数合わせ』にしか過ぎませんね。
★よくある『人が育っていない企業』で見られること・・・(笑)。
・仕事ができない組織で、人事評価制度を変えても意味ないでしょ?
・人が育っていない組織で、研修制度を増やしても付いていけないでしょ?
・仕事を与えないから、仕事ができない・・・あたりまえじゃないですか!
私は、無線界も『大企業病』に罹っているとしか感じません。
電信技術に関しては、CQ誌などに譲るとして、
例えば『1/4波長、1本ラジアルのGPを作る』という課題はどうでしょう。
写真では、21MHz帯のGPですが、
430MHzのGPでも構いません。
むしろ、机上で製作できる430MHzのGPは、
冬の寒い時期には『もってこいの教材』かも知れませんね。
<課題>
1,作り方を自分で調べて
2,430MHzのGPを作ってみる
3,自分で作った『1/4λ・GP』のVSWRを『ベタ落ち』にする
4,完成した1/4λ・GPを用いて『100局と交信してQSLカードを得る』
5,100枚のQSLカードを入手できれば、430MHz-100のAWARDを得る
6,できれば、ほったらかしの5Wハンディ機で100局やってQRP特記を付ける
AWARDやコンテストは『腕試し』の『発表会』みたいな目標です。
一見すると、しょーもない課題ですが、
得るモノはたくさんあると思います。
100局ってカンタンそうですが、呼び回りですと時間がかかります。
自分からCQを出さないと、AWARD完成まで時間がかかります。
Youtubeを教科書にしている局も多いと感じますが、
動画配信者は『小遣い稼ぎ』でやっていることも多く、
ある程度のスキルがついてくると、
たいして『役に立たない』ことに『気づき』ます。
雑誌も、スポンサーを意識した記事も多く、役立つかどうかは疑問です。
1/4λが理解できると、
なぜ、1/4λで電波が飛ぶのか・・・ということに気づきます。
ラジアルの角度でインピーダンスが変化するとか、
打ち上げ角がどうなるか、とか、
とても『勉強になる』のです。
私が、個別に指導をするわけにはいきません。
多くの方が『HF≒7MHzに出たい』とかおっしゃいます。
たいていが『教科書通りの1/2λのダイポール』を張りたいとか、
カウンターポイズがどうしたこうした、と、
アンテナの基本のキがわかっていないにもかかわらず、
いきなり『教科書通りのダイポール』にチャレンジされます。
半数の局が、失敗しています。
7MHzに出たい気持ちはわかるのですが、
1波長で40mもあるのが7MHzです。
1/2波長で20mも張るのってけっこう大変なのです。
じゃあ、21MHzなら・・・。
1波長が約14mですから、1/2波長で7mです。
1/4波長なら3.5mです。
垂直なら、ラジアル部を3.5mほど確保できれば、
何とか立てられそうですね。
21MHzなら、国内はもとより海外との交信も容易いです。
SSBがガラガラでも『FT8』には『わんさか』とDXがいます。
21MHz・シングルバンドでも頑張り次第で、
1年ほどでDXCC入りも夢じゃないです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/2f/a0d331d2499c0cb6e0bfbb7a6794cbf8.jpg)
そのシュミレーションとして430MHzの1/4波長GPをやってみるのです。
本来ならば、どこかのクラブに入って、
アンテナ理論の勉強会や製作の指導を受けられればいいのですが、
今どきのクラブは、そんなことをやっているところが希少になってきました。
さらに『組織に縛られたくない』『自由にやりたい』と・・・
わけもわかっていないにもかかわらず、
いっぱしの顔でやるから、
結局は『散財』して『飽きてやめてしまう』のです。
まずは『自分への課題』として430MHzの1/4波長・GPを作ってみてください。
1,仕事(課題)を与えるから
2,人財も成長する
3,企業も業界も成長する
あたりまえじゃないでしょうか。趣味もみんなが成長してこそ楽しいのです。
毎度おおきに。ほんじゃーね!
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