OTA(Now On The Air)

JF3TBMの無線道楽雑記帳。その他、社会随筆も不定期に掲載。

●無線運用のトリセツ。

2022年12月31日 | アマチュア無線<全般>

私が無線で遊んでいるとき『どんなことを話すの?』と妻が聞いてきました。感想は『なんか、問題解決の仕方や、それの「答え合わせの会話」ばかりで、しょーもない会話してんなぁ』ときました。言われてみれば、確かに『そうだ』と感じたわけです。

【写真:オバチャンの会話は、他愛ないが『共感』が、おもろい】
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◆オッサンの会話って、無線でも飲み屋でも『問題解決』が多いなぁ。
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ファミレスで、オバチャンの会話。

 

Aさん『さっき、トンカツソース買うたら、開けてないのが冷蔵庫にあってん』

Bさん『あるある、あるよねー。なんかやけになって、山盛りトンカツにしたった』

Aさん『わかるわかるぅ~、見ただけで胸焼けしそうなてんこ盛りやろ?』

Bさん『せやねん、せやけど息子はうまいうまいって食べてくれた、けど』

Aさん『けど・・・どうしたん?』

Bさん『旦那がな、あーだら、こーだら、文句ばっかし言うねん』

Aさん『そやなぁ、なんで旦那という生き物はああなのか』

Bさん『トイレの電球、切れたから変えて言うても、ぶつくさ言うし』

Aさん『そやろ!、腹立つんは「LEDにせえ」とか言うねん。高いやんなぁ』

Bさん『そのクセに、ゴルフのクラブ、買うてやがるねん、腹立つわぁ』

<延々続く>

 

私が、仕事中に気を付けていることがあります。

 

1,政治の話しはしない

2,宗教の話はしない

3,野球(他、スポーツ)の会話は、向こうから聞かれない限りしない

 

いわゆる『接客業の三大会話のタブー』です。

 

さらに、男性客と女性客でも会話の接し方を変えています。

 

1,男性客が、問題解決型を好むときは合わせる

2,女性客が、会話の『共感』を求めているときは『大いに共感』する

 

自分自身がオッサンなので、

男性客との会話の方がスムーズに進みます。

しかし、こちらはお客さんを選べないので、

 

基本的に『相手に合わせるしかない』のです。

 

とはいえ『ただのグチ』も多いですから、

『それは、穏やかではありませんねぇ』とか、

『おや、それはいいですねぇ』等々、

テキトーにやり過ごしたり、受け流すことにしていますが、

ほとんどの場合、それでお客さんは『まぁ満足』して去っていきます。

 

若い男性のビジネスマンには、問題解決型会話が弾みます。

 

大して自慢するほどのこともありませんが、

乗客から『電話番号を教えてもらえませんか?』と言われることもしばしば。

 

上手い会話は『問題解決』と『共感』のバランスです。

 

女性客でも管理職で『悩み』を抱えていらっしゃることもあり、

タクシーという『密室ならでは?』の『グチ』が出ることもあります。

目的地に到着しているにもかかわらず、

なかなか話が終わらず・・・ということも、たまにあります。

 

ある女性管理職の乗客、問題解決案を提示してみました。

 

次にご乗車頂いた際に『言われたとおりやってみたら、うまくいきました!』とか、

嬉しいご報告を受けることがあります。

とはいえ、問題を引き出すには『どうしゃはったん?浮かれん顔つきですやん』とか、

共感のキーワードを引き出す会話に誘導もします。

 

『かくかくしかじかで、ちょっと・・・』

『あぁ、わかるわかる、わかりますわ』

『聞いてもらっていいですか?』

『はぁ、私でよければ、ガス抜きしてください』

 

とまぁ、こんな感じです。

・アマチュア無線にYL局が少ないのはなぜでしょうね。

・アナウンサーに女性が多いのはなぜでしょうね。

どちらも、マイクに向かって話すという点では同じなんですけどね。

 

妻いはく『男はデカイ、うるさい、汚い、手がかかる』。(返す言葉がありません)

 

かといって、無線界にYL局がまったくいない、ということはありません。

 

先日も、あるYL局との交信で、結構話が続きました。

YL局は『コンテスト時のお礼方々、CQ出してました』と。

『それで結果はどうだったのですか?』とか、

『それはよかったですねぇ、素晴らしいですやん』とか、

テンポよく『質問風』にマイクを返します。

 

ノリのいい方なら、話は進みます。

 

最初の『コンテスト』とは全く関係ない『さっき、梅田で友達とお茶してきた』とか、

そんな風に話を引き出せれば、交信も楽しいものです。

とはいえ、YL局は人気があり、待機局もいますから、

早々にファイナルを送って『それではまた、次の機会に』で終わります。

 

要は『ファミレス』の『ママ友会話』を再現してあげればいいのです。

 

案外、男性局も『単なる話題』として『〇〇がやってみたいんです』というだけも多く、

無線の交信で『あーだ、コーダ』と問題解決案を出しても、

右から左に聴き流されていることも多々です。

 

結局は『中身のないものの「共感」で、おおかたコト足りる』のです。

これが、無線交信(Phone)での「基本トリセツ」といっても過言ではありません。

 

相手方の本気度を見るには、無線交信では『ほどほど』にしておき、

『いい資料がありますから、コールサイン@jarl.comで送りましょうか』と、

ネタを振ってみます。

本気なら、食いついてきますから、そこからスケジュール調整等して、

メール、アイボール、あるいは交信でブラッシュアップすればOKですね。

 

交信の基本は・・・。

 

1,コールサインを確認

2,送られてきたレポートをログに記載

3,こちらからもレポートを送る

4,交信証はどうするかの確認(省略可)

5,ファイナルを送って、おしまい

 

会話を楽しむなら、レポートを送ってから『寒くなりましたね』とか。

 

あるいは『前回の交信では・・・』と、

続きを引き出すのです。そのためにハムログ等の『RMKS2』に、

どんな会話をしたか、キーワードを記載しておく。

 

無線交信の上、特にメイン(呼出周波数)周辺の交信では、相手を否定しない。

 

まぁ、ローカル同士の交信や、

ブログ等では真逆の対応もしますが(人間だもの・・・)、

基本は『情を持って接する内容』であればいいのです。

 

1,JAコールのOT局は、親 →(会社なら社長、役員)

2,私らのように、継続している局は、兄(姉) →(管理職)

3,再開組や新規開局組は、弟(妹) →(後輩社員、新入社員)

 

私の考えた『構図』は、こんな感じです。

 

法規に沿って、時には厳しく接することも必要です。

しかし、そこには『情をもってこそ』。

情がなければ、弟や妹に『どうやって慕われるか』だと考えます。

もっといえば、情があってこそ花も実がある兄貴、姉貴。

情がなければ『反抗するのもあたりまえ』です。

 

今は『資格・等級』より『資質』が問われています。

 

明日から、新しい年を迎えます。

2023年が、各局にとって素敵な1年になるよう、お祈り申し上げます。

NEW YEAR PARTY(QSOパーティ)でお会いしましょう。

 

よいお年をお迎えください。

 

毎度おおきに。ほんじゃーね!


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※記事は、表現と言論の自由に則ったエッセイで、
 公人を除き、登場する個人・団体名は全て架空のものです。
※時事問題については、筆者個人の考えです。
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●12月でも、ハイバンドは活きていますが・・・。

2022年12月30日 | アマチュア無線<FT8>

SSBやCWといった『レガシーモード』では、確かに『ほとんど何も聴こえない』ハイバンド。かといって『みんながローバンドや、無難な14MHzにいるのか』といえば、そうではなく『サイクルボトムの頃でも、DXができた経験』からか、FT8に『より一層、集中している感』が増している。

【写真:10日前の12/19でも、夕暮れ時からEUがバンバン。SAもできた】
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◆FT8/FT4とレガシーモードの使い分け。
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▲FT8でのスペインとのQSO。

Digitalモードは『局数&エンティティ稼ぎ』と割り切っています。

▲ポーランドからのQSL。

 

従来モードには、従来モードの『良さ』があります。

 

 

・局数、エンティティ、JCC、JCG、KU(区)等は、Digitalモード

・QSOのプロセスを楽しむのは、SSB、FM、AM、CW・・・

 

とりわけ、CWは『別格だ』と感じます。

 

今年は、ほとんどCWを『サボった』ので、

ちょっと速度が速い符号になると、

やはり『ちょっと待ってください』とか呟く自分がいます。

 

まぁ、どうにかこうにかQSOは成立するのですが、研鑽の足りなさを実感。

 

とかなんとか言うている間に、もう明後日には年が明け、

その翌日からは『QSOパーティ』です。

QSOパーティは『CWのSWL部門』で参加し、

ちゃっちゃとログ&サマリーを作って、

ポストに投函してから、ゆっくりQSOに入るのが私のスタイルです。

 

CWを始めて『5NN BK』ばかりやっている方、

 

相手局の『NAME』を取らないといけないルールですから、

これを『上達のチャンス』と見方を変えてはいかがでしょうか。

点数稼ぎのコンテストとは異なり、

相手局も、こちらの速度に合わせて打ってくれる優しい局がほとんどです。

 

ゆっくりした打鍵は、何も恥ずかしくないのです。

 

みんな、最初は初心者だったのを覚えています。

健気に、ゆっくりした速度で打つのも、

躊躇せず『まず、やってみる。楽しまないとソン』と割り切って、

ぜひ、CWも覗いてみてくださいね。

 

とかなんとか言いながら、

FT8の運用が80%ほど占めそうなTBMさんです、HIHI。


毎度おおきに。ほんじゃーね!


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●組立屋、配線屋、そして『運用屋』。

2022年12月29日 | アマチュア無線<FT8>

アマチュア無線の『かつて』は『電気の趣味』の要素が大きかった。初歩のラジオやラジオの製作での記事は『実体配線図』が描かれ、回路図を読んで『回路を理解しないとアマチュアじゃない』、『実体図を卒業しよう』がCQ hamradio誌の『スタンス』だった。しかし、今や一部の製作記事を除いて『運用』主体に変化している。もう『組立』も『配線』もできないアマチュアが多く、私も『その1人』だ。かといって『悲観』する必要はない。そもそも、今の無線機は素人がフタを開けるだけでも一苦労だし、開けて見たところで『何がどうなっているやら、さっぱりわからない』。私は『運用屋でいい』と思っているし『では、その運用を充実させた方が長続きする時代に入った』と考えている。電気の要素もあるに越したことはないが、むしろログ管理やデータベースの構築、その活用に重点を置いて運用している『運用屋』だ。

【写真:シーズンオフと言っている方、一度、15mBのFT8を覗いてみて!】
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◆4級・3級の『運用屋』で十分遊べますが、長続きは別問題。
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運用屋といえど、できれば、アンテナくらいは自作できるようにしたい。

 

右は、何度も掲載している21MHz帯用・フルサイズの垂直バーチカル。

廃材を使った『1本ラジアルのGP(ガラクタ・ポンコツ)アンテナ』。

こんなものでも、シーズンオフといわれる12月にもかかわらず、

グレイの時間帯はEUが普通に入ってくるし、交信も成立している。

AFやSAも『ひょこっと入ってくる』し、たいてい交信成立。

どこがシーズンオフなのですかい・・・。

 

かといって、私がやっているのは『アンテナの組立、配線』と『運用』。

 

ここまでなら『要領』がつかめれば『誰でもできる』もの。

しかし『こんな単純なこと』を『長続き』させるには、

運用そのものも大事だが『その後のフォロー』。

 

好き嫌いはともかく『ハムログ』を使って『データベース』を構築。

 

交信データは『ADIF』を生成し、

LoTW、e-QSL、QRZ.com、clublog等にアップロードする。

ここまでが『Wkd』の作業。

 

相手局から、LoTWがアップされていたり、e-QSLが届いていたら。

 

自身のハムログの記録と照合し『合致』すれば『Cfm』ということになる。

つまり『Wkd &Cfm』の一連の流れは『ワンセット』。

ここから、どんなAWARDに近づいているかのチェックや、

あるいは『どこが不足しているのか』の『自己分析』等々。

 

私たちのグループでは『文化的趣味の要素』と呼んでいる。

 

アンテナの自作に関しては『既製品がない』だけの話しで、

HFハイバンドに関しては『できればフルサイズでやりたい』と思っていた。

たまたま入手できた『ファイバーポール』と『基礎の台』が、

うまくフィットしたので、ファイバーポールに電線を沿わせて、

 

フルサイズで1本ラジアルのGPを作り、今に至っている。

 

この原点は、かつて私が講師を務めた、

144MHz帯のアローライン風アンテナ製作勉強会や、

それを模した430MHz帯のλ/4・GPの製作勉強会だった。

430MHz帯のGPは、机上でも工作がしやすくオススメだ。

 

極論だが、λ/4のスリーブアンテナでもいい。

 

ブログには『こまかいノーハウは書かない方針』なので、

詳細を知りたい人は、ご自身で調べてほしい。

少しヒントを出すなら『5D-FB』が50cmほどあったら、

先っぽの方を180mmほど外被ごと『剥いて』やると、

アンテナのホット側の完成である。

 

ラジアルは、クーラーの配線とかで使う硬い銅の電線(単線)を用いる。

 

こいつも180mmにカットして、同軸の外被に半田付けしたらおしまい。

半田がノリやすいように、200mmほどにカットして、

先端20mmほど金づちで叩いて『平ら』にして外被に半田付けがラク。

 

1本ラジアルでもいいし、3~4本のラジアルにしてやるのもOK.

ホット側とGND側の『角度調整』で『ある程度、VSWRが追い込める』。

 

RIGのメーターに付いている『VSWRメーター』で、十分に調整が取れる。

どこにVSWRのボトム(谷)があるか、

ボトム(谷)が自身の使いたい周波数に近いか。

そこを追い込めば、カンタンOKなのだが・・・。

 

たいていは『エレメントを長いめ』にしておくと、カットだけで調整可。

 

神経質に調整したいなら、

同軸の反対側にコネクタを付けて、アナライザーで計れば、

インピーダンスも50Ωに、VSWRもベタ落ちにできるだろう。

 

スリーブアンテナだったら、ラジアルの半田付けも不要だ。

 

外被ごと『剥いて、同軸の外側にひっくり返すだけ』。

200mm~250mmくらい外被を同軸の外側にひっくり返すと、

概ね、180mmくらいのスリーブラジアルのアンテナが完成する。

経験値だが、VSWRは『1:1.7~1:2.0』くらいに収まる。

5Wハンディ機なら、こんなアンテナでも直付けであれRIGに負荷もかからない。

 

机上で、こんな『工作』をやっておくと、HFも『長いだけ。単なる応用』がわかる。

 

もちろん、既製品の方が仕上がりもきれいだし、

なんせ『配線』だけで済む。(配線屋ですな)

いろいろ思慮深くやっていくと『平衡、不平衡』の『理屈』もわかってくる。

部品さえ入手できれば『バラン』も『組立』られるが、

意味合いがわかってないと、やはり『組立屋、配線屋』の域を出ない。

 

まぁ、今の時代、その程度すらできない局も多いから、それでもいい。

 

そもそも、M型コネクタを同軸に半田付けすらできない局も多く、

今さら、組み立ても配線も業者や『得意なOMさん任せ』もいいだろう。

でも、しゃべるだけで楽しいというのも『数年で飽きる』。

 

今や、文化的要素が強い趣味に変化している。

 

なにを『励みに、続けていくのか』が、私は大事だと考える。

 

・局数やエンティティ、JCC、JCG、KUを増やすのか

・交信のプロセスを楽しむのか

・どこまでやって、どこで止めるか(←ここが大事です)

 

430FMによく出ている北摂のアクティブマンが、

クリエイトの『7X720』を上げた。

結構なのだが、八木を上げる前のGPより信号が弱い。

 

カタログ読みでは『7X720』の利得は『22dBi』とある。

 

これをDP比に引き直すと、ー2.15dB。

四捨五入すると、概ね『20dBd』で『10の二乗』の『100倍』。

かつて、アクティブマンが使っていたGPが10dBdとしたら・・・。

 

・以前のGP:50W×10倍(10dBd)=500Wが実効輻射電力

・現在の八木:5W×100倍(20dBd)=500Wが実効輻射電力だが、

 ※指向性の半値角が狭小なためで、サイド切を起こしてしまい、

  その結果、弱くなった実効輻射電力は同じ。わかりますよね?

 

信号が弱くなって『あたりまえ』だが、本人がよければそれでいい。

 

ご本人も、シャープなビームパターンに苦戦しているのを認識されている。

 

60~80千円も出して、

さらに組み立ても配線も他人さまの世話になり、

ご本人は運用に徹した『運用屋』にはなれる。

 

あとは『いかに「資質(運用の質)」を上げていくか』が課題だと思う。

 

アクティブマンは『20エレ八木』を連呼しているが、

正確には『20エレメントのスタック』と言い、

本来なら『スタック幅』も言ってほしいところだが、

今後の課題だろうと感じる。

 

スタック化で『何dB上がるか』を、伝授してみたい。

 

・八木単体で、17dBdとして電力比は50倍

・ワイドスタック化で、3dBd上がるとすると電力比は2倍

・同軸やコネクタロスはさておき、20dBdで50倍×2倍≒100倍

・5W×100倍ならフロント方向に500W、サイドからは少し飛ぶが弱く、切れる

・50W×100倍ならフロント方向に5,000W、サイドからも少し飛ぶ

 

ワイドスタックを組んで『計算通り3dB(つまり2倍)』になればいいが、

なったらなったで、スタックキットの接続やらで何個のコネクタを用い、

そこから個数を掛け算して『ー(マイナス)何dB?』など考えていないはず。

 

給電部のダイポールの形式は・・・?とか、

最近は、ちょっと仲良くなったので、意地悪して聞いてやろうとか思う。

 

QSOを聴いている人の『刺激』や『気づき』になればいい。

 

UHF帯の八木アンテナの給電部(輻射器)の多くが、

なんでフォールデッド・ダイポールになっているか、など、

最近の局は『考えない』どころか『気づいていない』。

Uバランが必要な場合、そうでない場合・・・知らない人が増えた。

そんな塩梅で、スタック化も『位相』なんて意識していない人ばかり。

そこらは、工事を請け負う人がわかっていたら『OK』な時代でもある。

 

だから『F9FT』や『K1FO』のコトを書いても仕方がないと感じる。

 

何を『無線の醍醐味』に位置付けるかは『その人次第』。

少数派で楽しいと思えば、それを続ければいいし、

どうも『もやもや』しているなら、多数派が何をやっているかを、

ちょっとは学んだ方が、私は『いい結果が出る』と考えている。

 

どうせ運用屋しかできない昨今なら『ピカイチ運用』を目指したいものだ。

 

毎度おおきに。ほんじゃーね!


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●アマチュア無線は『資格』より『資質』が大事です。

2022年12月28日 | アマチュア無線<全般>

アマチュア無線界で『決定的に不足しているもの』は『教育システムだ』と、何度も繰り返し書いています。下記の表を見てもらえば『一目瞭然』です。左下の『何を理解しているか、何ができるか』が『資格』を示しています。資格試験で問われるのは『知識・技能』だけです。こんなのは『何大学卒業?』みたいなレベルです。資格取得がゴールではなくスタートだというのは、皆さんご理解されていることですが『理解していること、できることを「どう使うか」』が、あいまいなのが『アマチュア無線界』。OMさんに聞くとか、よく耳にしますが『そのOMさんの主観的な部分が多くを占めています』。

【写真:資格だけではダメが、一目瞭然。無線に限ったことではない】
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◆まずは、自分の頭で考えるクセをつけよう。
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安易に『OMさんに聞けばいい』という会話を耳にします。

 

私は『ものすごく嫌悪感と違和感』を持っています。

確かに、すごく親しくして頂いているOMさんが、

周囲にいらっしゃればいいですが、

 

OMさんの長年の経験を『タダで習うのは虫がよすぎる』じゃないですか?。

 

1,どうやったら、この趣味を長く続けられるか?

2,何をやったらいいのか?

3,どのように社会や世界と関わるか?

 

私はスローペースなのでAWARDに取り組んでいます。

 

DXCCが頂点のように思われがちですが、

JARLのAWARDでもDXCCより?難易度の高いAWARDが、

いくつかあります。

 

1,ADXA

2,WASA-HF

3,All Japan Award(AJA)

 

これらAWARDの詳細は『自分で調べない人が多い』ので書きません。

 

あるいは『コミュニケーションの趣味だ』というのであれば、

生涯学習センターなどで開催される『コミュニケーション能力講座』や、

いろんなセミナーに出かけて『講師のトーク』を聴くだけでも、

大変、勉強になると思います。

 

私も『長続きするために、どうしたらいいですか?』とか聞かれますが。

 

1,持ち家なのか、賃貸なのか?

2,戸建てなのか、マンション、アパートなのか?

3,独立した無線室(居場所)があるのかどうか?

4,移動運用に出かける足は何?

5,PCのスキルは?

6,CWのスキルは?

7,設備にかけられる予算や資本は?

8,家族の同意は?

 

こういった『情報』を『開示』してくれないと、

適切なアドバイスもできるわけありませんよね。

さらに、HF主体でやるのか、50MHzもやるのか、

あるいは、144MHz帯から上のバンドでやるのか、

 

何がやりたいのか『明確に』しないといけません。

 

ときどき、思考停止の局が、

『無線の楽しみは色々ありますからねぇ』というラグチューを耳にします。

確かに『そのとおり』ですが『漠然』とし過ぎで、

私ら古参組からすれば『答えになっていない』と感じます。

また『答え合わせの会話』も、なめられているようで困ります。

 

アマチュア無線は『生涯学習』になり得ます。

 

資格取得が話題に上ることが多いですが、

何級だからできてあたりまえ、なんてことはないのです。

資格も大事ですが『資質』の方が、もっと大事です。

電気のことだけわかっていても、ちゃんとした運用はできませんね。

 

1,1.9MHz帯の国内は『主に夜間のE層反射』での電波伝搬

2,1.9MHz帯のDXは『主に夜間のF層反射』での電波伝搬

3,じゃあ、昼間のD層は『邪魔しているだけなの?』

 

知識として知っておいて損はないと思います。

 

私たちが主に使う周波数帯は1.9MHz帯から『上』の周波数帯です。

昼間のD層は、中波を減衰させるばかりか、

他のHFの周波数帯の『第一種減衰』の原因になります。

反射の際に起きるのが『第二種減衰』です。

でも、多くのアマチュア無線家には無関係ですが、

昼間のD層は『長波(LF)』を反射し、LFの夜間はE層反射です。

中波に属する1.9MHz帯、超短縮アンテナでも50W程度の出力で、

国内全域と交信できるのは『第一種減衰がなくE層での第二種反射のみ』で、

なおかつ、運用局が少なく『ハイパワー局にマスクされにくい』こと等、

こんなファクター(要素・要因)が組み合わさって、

1,000km程度の国内交信が『思ったより良好にできる』のです。

DXを狙う場合、F層反射で『半径10,000km』をターゲットにするのですから、

国内なら50WでOKなのが、

DXだと10倍の500Wや20倍の1kWが当たり前になります。

(50W比で10dB~13dB。1.9MHz帯はさすがに規模がデカいですね)

 

こまかいことは『資格取得時の教科書』を見て頂くとして、

 

大事なのは『この知識をどう活かすか』です。

 

FT8は『あんなのPCが勝手に交信を進めているだけ』とか言いますが、

太陽の位置、時間帯、相手局が昼か夜か、何メガヘルツが適しているか、

どんなアンテナを使えばいいか、その予算は…等々。

 

要は、バランスの取れた運用が資質を高めます。

 

1,人(あなたや仲間)

2,モノ(無線機やアンテナ、周辺機器等)

3,カネ(機器類を購入する、JARLの会費やQSLカード、その他維持費)

4,情報(インターネットだけで大丈夫ですか?)

5,経験(まずは、やってみる。データを取ってTo Doに落とし込む)

 

仕事なら『P→D→C→A・・・』ができているはずです。

 

この『繰り返し』が『こやし』になって『資質が上がる』のです。

 

関西は、アマチュア無線のポテンシャルが高いと聞きます。

確かに、松下・三洋・シャープ・一部の三菱電機 ほか、

家電や電機関連の『なんちゃら製作所』がたくさんあって、

そこのOBがたくさん『ライフワーク』で無線を楽しんでいます。

本来ならば、資格や電気の知識だけではなく、

後輩指導にも関わってほしいなぁと思っています。

そういうOMさんには、対価を払ってでも習う価値があると思っています。

そこから『自分の頭で考えて行動する』のが、一番大事です。

 

教育システムがないのですから、

自分で自分の道を開拓するしかないのです。

 

一番大事なコトを最後に書きます。

 

1,家の中の居場所は?

2,家族の同意は得られていますか?

3,家族はアマチュア無線を楽しむ姿を認めていますか?

 

年末の大掃除を『きちんとやる』のが『NYP』を存分に楽しむコツです。

 

奥さまの家事を『手伝う』などと『上から目線』でモノを言うと、

年末に『家庭内のVSWRが∞(無限)』に跳ね上がり、

去年の年末の大掃除まで『蒸し返されます』から、ご注意ください。

 

そこまで考えて運用する『資質』が大事だと、私は考えます。

 

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●無線業界の販売術は、引越し業者に遠く及ばない。

2022年12月27日 | アマチュア無線<全般>

引越しに対して、顧客は何を求めているでしょうか?。あなたが引越しする時、何を求めていますか?。単に『今、ここにあるモノ』を『新居に運んで下ろすだけ?』。私は『ちょっと違うな』と考えます。

【写真:人気のIC-705。半導体不足?で『受注生産状態』だが・・・】
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◆顧客は『「より良い暮らし」を求めてる』のです。
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趣味は生活の清涼剤ですね。

 

趣味は、さておき『引っ越しの価値』は、何だと思いますか?


引越しに対して、顧客は何を求めているでしょうか?
あなたが引越しするとして、業者に何を求めますか?

・引越し代金をできるだけ抑えたい?
・それとも、スピードを早くして欲しい?
・安全に運んで欲しい?

もちろん、どれも正解だと思いますが・・・。


顧客は『より良い暮らし』を求めてるのですよ。

 

引越しする理由は、転勤した、家を買った、結婚した、家族が増えるなどなど、
色々とあると思いますが、その先で求めているのは、
新しい住まいでの『良い暮らし』だと思うんですね。
例え夜逃げでも『安堵感』を求めているでしょ。

 

今よりも、良い生活を送りたい。今よりも、便利な環境にしたい。
今よりも、過ごしやすい部屋にしたいなどなど、
今の環境よりも『良い生活を求めている人がほとんど』でしょうか。


良い生活をする。良い暮らしをしようと思ったら、
もちろん住む場所も大事ですが、生活で使う家具だったり、
家電なども重要になってきますよね。家具や家電の使いやすさだったり。

 

良い暮らしをするために、引越しをする。
と考えてみると、引越しの価値ってなんだと思いますか?

 

安くモノを運ぶことではなく、
新しい場所で過ごしやすい環境を整えるってことじゃ無いかなと。

今あるものを、新しいところに移動させることが価値ではなくて、
新居が前に住んでいた場所よりも暮らしやすい環境にすることです。
では、新居をより暮らしやすい環境にするためには?

 

暮らしやすい環境にするための提案(セールス)をすることです。

 

ものを移動させるってことなら、別に誰でもできますよね。
ではなく、そこに価値を加える。新しい場所に住むって時に、
新しい暮らしをより良くするための提案をするってことです。

例えば・・・

・エアコンが古くなっているなら、新しいエアコンを提案

・もしくはメンテナンスの提案

・本棚が古くなっているなら、新しいものを提案したり、追加で増やす提案

・洗濯機を使いやすいように、洗濯台を提案

・エアコンの設置でコスパが良くなるようなホースを提案

・テレビが小さいなら、大きいものを提案

・ベッドが古いなら、新しいものを提案

・冷蔵庫の下に傷がつかないように、マットを提案

・テレビを新調するなら、テレビ台を提案する

などなど、ちょっと挙げるとキリがないですが、
お客さんが暮らしやすい環境にするための提案って、色々できますよね?


モノを運ぶだけだったら、これらのことは不要で、
ただ黙々と段ボールに詰めたモノをトラックに詰めて、移動して、現場で下ろす。
ってだけですけど、お客さんに暮らしやすい環境にするための提案をするためには・・・。

・なぜ、引越しすることになったのか?引越しの動機は何か?
・新居はどう言う理由で選んだのか?なぜ、その場所にしたのか?

はもちろんのこと、お客さんの今の状態を確認するために

・エアコンはどれくらい使用しているか?新調を考えているか?
・本棚はもっと増やしたいのか?本棚の状態はどうか?
・洗濯機の容量はどれくらいか?
・冷蔵庫はどれくらい使っているか?今の大きさで満足しているか?

などなど、色んなお客さんの状態や状況を把握しないと提案ができないわけです。

お客さんの状態を知ったら、そこから、
『エアコンを変えるの検討されてるなら、こう言うのが良いですよ』
『洗濯機だったら、こんなのが人気ですよ。変えるタイミングだと、今が良いですよ』
などなど、色んな提案ができますよね。


こういう提案されても、嫌な気がしないのですよ。


『こういう風にしたほうが便利って言われてますけど、どうされますか?』
『今の状態だったら、洗濯機が使いにくいと思うので、
こっちにしたほうが良いと思うんですけど、いかがですか?』
だったり、色々と提案してくれる引っ越し業者は業績も伸びています。

もちろん、全部『yes』と受け入れるとすごい金額になりますが、
自分が住みやすいように提案してくれてると感じるが普通の感覚でしょう。
これだけ提案(セールス)されても、全く嫌な気がしないと思います。

むしろ、すごく『こちらのことを考えてくれる』と感じる顧客の方が多く
感謝される方が多数派なのです。

よくセールスすると嫌がられるんじゃないか?って
思われる人がいますが・・・。

実際には、
『営業マンが売りたい商品を売られる』から嫌なだけであって、
『自分に必要な商品を提案してくれる』のは、むしろ歓迎です。


要らない商品・サービスを提案されたなら嫌ですけど、
自分が快適に過ごすためにしてくれる提案だったら、
なんぼでもして欲しいって思いますからね。


きっとあなたも、自分がやりたいことだったり、
叶えたい理想を実現するためなら、提案して欲しいって思いませんか。


お客さんの価値は何?
何を実現するために提案してる?

無線ショップのお客さんは、どんな理想を実現するために、
商品を買ってるでしょうか?サービスを受けているんでしょうか?。

その理想を実現するためにあなたは何を提案できるでしょうか?。
どんなサービス・どんな価値を提供できるでしょうか?。
販売店さんは『顧客目線』で、ぜひ考えてほしいです。



通販系のハムショップのメールチラシ(メルマガ)を見ていると。

 

なんせ『商品の型番』と『販売価格』を並べているだけ。

こういっちゃ失礼かも知れませんが『BtoB式』に感じます。

レビューに関しても『自分たちで使っての感想』ではなく、

ユーザーレポートばかりです。

資質も資格もバラバラ。無知な人が『いいです!』とか言っても、

『ホンマかいな。あんたが、知らんだけちゃうのか?』とか感じます。

 

無線界の教育システムは『販売店からやりなおし』の感が強いです。

 

・販売店も、プロショップがなくなった

・メーカーも、あいかわらず『モノづくりの職人感覚』のまま

・業界団体も『まとまらず、責任転嫁』の繰り返し

 

教育システムが整っていないから、今の無線界が『だらしない』のです。

 

毎度おおきに。ほんじゃーね!


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