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アマチュア無線&鉄道旅行のログブック by taniyan / JH0HYX

特急「はやぶさ」、またもリタイア・・・

2008-08-31 22:36:00 | 鉄道

 先月、他列車の事故の影響で熊本まで完乗できなかった、寝台特急「はやぶさ」号。廃止まであと半年を切りました。残り少ないチャンスを逃すまいと、8月26日に名古屋→熊本、再挑戦。九州行きが決まったのが直前だったため、前日(25日)に寝台券を求めるも、すでに禁煙下段は満床、上段も数床しかあいていないとのこと。前日25日発「はやぶさ」「富士」が、大雨のため運休になった影響もあったのかもしれませんが、かなりの乗車率です。

 

 久々に往時のブルートレインの賑わいを楽しめるかと思いきや、なんと牽引していたEF66 53が故障、横浜駅でリタイア。大雨の影響は心配していたのですが、今回も想定外の展開に。。名古屋で駅員さんに尋ねると、別の機関車(EF65 1106)に取り替え、約5時間遅れで運転再開との報。これだけ遅れれば、運転取りやめの可能性もあったとおもいますが、夏休み最終戦、しかも前日のウヤも重なりかなりの乗車率、ということもあり、がんばってくれたのでしょう。5時間延着だと、名古屋駅到着は明朝3時過ぎか。。。とりあえず、新幹線構内の待合室に案内され、そこで時間をつぶすことに。

 

 日付が変わって新幹線も運転終了。改札のシャッターも閉められた無人の構内を、やけワンカップ状態で闊歩。新幹線17番ホームには、翌朝6:20発の「のぞみ57号」がすでに入線している。上りホームは空。深夜1時過ぎに新幹線ホームをうろついていたら、普段なら完全不審者だけど、今回はおとがめ無しだったので、やりたい放題^^;。

 

 深夜、というか早朝3時、ようやく列車接近の報。同じ部屋で(ほぼ)一夜を過ごした十数名は、新幹線待合室から無人の名古屋駅構内をとおって、在来線6番ホームへ案内される。5時間も遅れているのに、皆さん怒るどころか、なんとなく楽しんでいらっしゃるような気がしたのが不思議です。ま、自分もそうかもしれませんけど^^)。

 

 結局今回は、前回の福山駅より遙か手前、岡山駅で無念の途中下車。のぞみ59号でワープ、博多到着10:10。奇しくも「はやぶさ」の定刻と同じ時刻に定着。今回はN700で、5時間を1時間40分で取り返しました。冷静に考えると、名古屋で朝までがんばって、6:20名古屋発の「のぞみ57号」でいけば、博多には、さらに30分早く着いていたのだ。。。

 

 

「はやぶさ」「富士」が無くなれば、まず買うこともなくなるであろう「往復割引乗車券(往在/復幹)」、往復割引適用の特例規定(往路と復路で運賃が異なっても往復割引が適用される)です。残念ながら一部の窓口さんは、旅客営業規定を正しく理解されていない場合があり、「新幹線経由の乗車券で在来線に乗ってもOK」と、誤った説明をされる場合があります。運賃計算規定では、新幹線経由でも在来線経由の場合と同一営業キロを用いて計算することになっていますが、問題は新下関~博多間。JR九州区間は、同一営業キロでも運賃キロ単価が高い(加算される)ため、在来線経由と新幹線経由とで、営業キロ数が同一でも運賃が異なるケースが発生するのだ。先ほどの説明をした場合、「誤収受」事故が発生してしまう可能性がある、深刻な誤りです。それに、乗客にとっては関係ありませんが、JR会社間の運賃分配だって違っちゃうでしょうに。「はやぶさ」がいなくなれば、もうこの営業規定を窓口で説明することも無くなるでしょうけど、あと半年、もう1、2回は挑戦したいところです。

 最後にうんちくをひとつ。東海道・山陽新幹線およびその併走在来線区間を含む乗車券には、券面「乗車券」の文字の下に、なにやらあやしい12個の「とうふ」マークがあります。これらは、新幹線と在来線とで、運行しているJR旅客鉄道会社が異なる区間について、どちらの会社(経路)を利用するかを表しているものです。12個のマークは左から4個ずつセットで、「東京~熱海」、「米原」~「新大阪」、「新下関」~「博多」をさしています。これらの区間は、在来線/新幹線の順に、東日本/東海、西日本/東海、九州(西日本)/西日本が運行しています。この区間で、在来線を経由する場合は「□□□□」の白豆腐マークが、新幹線を経由する場合は「■■■■」の黒豆腐マークが、その区間が含まれない場合は「・・・・」が付きます。たとえば写真の乗車券、往路の「松本→(名古屋)→(博多)→鹿児島中央」では、「・・・・□□□□□□□□」で、「東京~熱海」は区間に含まれず、「米原~新大阪」および「新下関~博多」は、すべて在来線経由であることを示します。同じ区間を、名古屋→新大阪を新幹線で行き、新大阪から、いまはなき「なは」にのって熊本まで行った場合、「・・・・■■■■□□□□」となるわけです。在来線長距離特急が絶滅していく中、この営業規定を熟知してマルスをたたける窓口氏まで絶滅しないことを祈るばかりです。 

関連記事:「寝台特急「はやぶさ」・・あと半年」

 

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