2019年3月16日、平成最後のダイヤ改正を機に、信州でもいくつか、新旧世代交代がおこなわれます。2001年12月1日以来、「あずさ」「かいじ」として活躍してきたE257系は、中央線定期特急から引退します。さらにその先輩である189系。E257系の登場で「あずさ」定期運用から引退し、最後に残ったN102編成も、時を同じくして引退が決まりました。
写真は、塩尻駅を出発する189系N102編成「おはようライナー」長野行きと、入れ違いに入線するE353系スーパーあずさ4号新宿行き。おじいさんから孫へ、バトンタッチするときがやってきました。189系は1970年代後半に製造され、特急「あさま」として、毎日碓氷峠を越えて頑張ってきました。1997年10月の北陸新幹線長野開業で「あさま」としての役割を終え、しばらく「あずさ」として活躍してきましたが、E257系の登場で定期運用から離脱。現在は「あさま」引退時の塗色でがんばっていますが、いよいよ引退の時が来てしまいました。国鉄時代を知る車両が、またひとつなくなってしまいます。
もうひとつ、今回のダイヤ改正を機に、正式に廃駅となる、大糸線「ヤナバスキー場前駅(臨)」。スキーブーム最盛期の1985年に開業。駅を降りて、国道148号線下の地下道をくぐると、目の前はヤナバスキー場という好立地。スキー板を抱えた大勢の乗客を乗せ、早朝到着する165系急行アルプスが走っていた頃は、さぞかし賑わいを見せたことでしょう。そのスキー場は、現在営業休止となり、今この駅を訪れるのは、廃止を惜しむご同業者のみです:(。
E257あずさ3号@ヤナバスキー場前駅
1月20日、結構真剣に雪が降りしきる中、この春引退する列車と駅のツーショットを撮ってきました。寒さで指がかじかんでブレブレですがご容赦ください。長男E351系はすでに引退してしまったけど、次男E257系、これからは、こんな雪とは無縁の暖かい地域で活躍することになるようです。まだまだ若いので、これからも頑張ってください。
続報:「中央本線特急「あずさ」全車指定席@スワローランプ点灯シーケンス報告」
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by taniyan