JH1UGF槇岡OM、2018年2月7日サイレントキーされました。心よりご冥福をお祈りいたします。
槇岡OM、初めてお会いして以来、とても多くの夢と興奮を与えてくださいました。1981年に、松本市(確か、NHK松本放送局会議室)でトランスバーター製作講習会を開催され、そのとき参加して製作したのが、写真のUTV-1200B2です。当時、430MHz帯ですら、QRVしている局は全国でもまだ少なく普及途上であった中、さらにその上のバンドである1.2GHz帯にQRVするというのは、今でいうところの249GHz帯にでるくらいとんでもなく、未知の冒険世界でした。
144MHz、430MHzのAJD/WAJAは、すでに特記順位10番まで発行済みでしたが、1200MHzは、やっとAJD1号が完成したばかり。9エリアでできるなら、0エリアでもできるはずと、UTV1200B2+SGビーム4パラ(マキ電機製ロング八木改)を擁して、長野県内、北は栄村、南は王滝村と、毎週のように山岳移動を繰り返しました。当時のアワード規約では、同一都道府県内運用が条件だったため、144/430移動で蓄積した長野県内ベスト移動ポイントをフル活用し、8エリアから6エリアまでクリア。1984年8月に、AJD1200MHz特記No.4を獲得することができました。本来スタックしかなかったアンテナを4パラに改造するための部品を提供していただいたり、当時一粒うん万円のHEMTプリアンプ用キャビティを作っていただいたりなど、このアワード特記取得ができたのは、OMとUTVとの出会いがあったからこその成果です。改めまして、OMに感謝申し上げます。
近年もハムフェアに出かけると、ブースのカウンターに腰掛けて、多くの人から質問攻めにあっているOMのお姿が忘れられません。私もその中に割り込んでいき、スペシャルTCXO付き10GHzUTV改造をお願いしたり、パラボラ用おちょこ(輻射器)を調整していただいたりと、思い出は尽きません。経営者であり、技術者であり、そしてなによりアマチュア無線家としてのスピリットを大切にされてきたOMの生き様、改めて尊敬いたします。
何回もお邪魔したマキ電機、川崎日進町の工場はすでに閉鎖され、これら機材のメンテナンスは、自力で行っていくしかなくなってしまいました。OMが教えてくださった、夢と興奮を忘れないよう、これからも新しいことにチャレンジしていきたいと思います。改めまして、JH1UGF槇岡OMのご冥福をお祈り申し上げます。
<追記2/13> (YAMA MLインフォメーションより転載)
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長い間、マキ電機 槇岡寛幸(JH1UGF)に
皆様から賜りましたご厚情に対し、心より感謝申し上げます。
尚、マキ電機に修理品、ご注文いただいている皆様へ
今後の対応をさせて頂きたいと思います
できるだけ早急にご対応したいと思います。
何卒宜しくお願いいたします。
マキ電機
家族一同
追伸、
マキ電機に問い合わせのある、知人等がいらっしゃいましたら
この内容をお知らせいただければ幸いです。
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(スパム防止のため、一部画像化しています)
by taniyan
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