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アマチュア無線&鉄道旅行のログブック by taniyan / JH0HYX

長野電鉄「木島線」乗車報告

2007-01-03 00:07:00 | 鉄道

<記事作成:2002年1月25日>

(木島線3500系電車(信州中野駅))

 奥信濃の山里の足として80年近く活躍してきたローカル線が2002年3月に廃止されることになりました。1925年開業の長野電鉄河東線、信州中野-木島間12.9km、通称木島線。千曲川を挟んで反対側をJR飯山線が走っていることからもわかるように、豪雪地帯を走る路線でもあります。3月になると雪も少なくなるし、また廃止を惜しむ人たちで「閑散とした」ローカル線の雰囲気を楽しむのが難しくなると考え、少し早めに最後の木島線を楽しんできました。

 廃止間近のローカル線とはいえ、現在1日15往復が運転されています。信州中野から木島まで全8駅片道約20分の行程。信州中野駅をのぞいてすべて無人駅、1993年11月からワンマン運転となっています。終点木島駅は、バスターミナルとしてのみ係員さんが常駐していますが、鉄道の業務は行っていないようです。朝は信州中野方面へ、夕方は木島方向へ向かう高校生で多少にぎわいを見せますが、それ以外の列車はほとんどがらがらの状態。長野電鉄の発表では、1967年には年間231万人の利用客があったのが、2000年には42万人まで減少してしまったとのこと。

 まず沿線から車両を撮影することに。雪+山が見えるポイントを探したのですが、中野付近は思ったほど積雪がない。景色のいいところを探した結果、赤岩駅の少し中野よりにある、夜間瀬川をわたる鉄橋付近で撮影することに。寒風吹きすさぶ堤防で、信州中野発14:10の363列車をしばし待つ。2両編成の3500系を、高井富士をバックに撮影。夜間瀬川は、千曲川の支流で、お猿さんが温泉に入っていることで有名な地獄谷温泉から流れてきている川です。

 撮影の後、信州中野駅に戻って、15:35の365列車で木島へ向かう。1962年製造の3500系2連(3535+3525)がワンマン化改造されている。昔、営団地下鉄日比谷線で活躍していたという40年選手の車両であるが、ほとんど古さは感じられなかった。ちょうど下校時間ということもあり、車内は中高生でにぎわっている。2両編成で先頭車両の最前部ドアのみの乗降。後ろの車両には、車内監視用のテレビカメラが設置され、運転席に映像が映し出されています。田舎の高校生も車内でよからぬことをするのでしょうか?(今日の生徒さんたちはみなさんおとなしい人たちばかりでした)

 

(木島線メモリアルピンバッジ)

 木島定刻到着。同じ車両が折り返し16:10発信州中野行き368列車に。木島駅と柳沢駅には待避線があるが、いずれも除雪車専用らしく、途中交換はなし。帰りは2両あわせても10人いない乗客を乗せて木島出発。木島駅でカメラと三脚を持って写真を撮っている人が他にも一人いました。信州中野駅にて、記念ピンバッジを購入。3500系の他、昔貨物を引いていたE5000系、モーターカーロータリーMCRの3個セットで1500円なり。記念切符とのセット品は完売のようですが、バッジのみはもう少し在庫があるとのことです。

 信州中野・木島間は片道520円。赤字路線とはいえ、かなり割高な運賃です。最終日の3月31日には、木島線さよならイベントが予定されているようです。(詳細は長野電鉄のサイト参照)同日は、信州中野の伝統工芸品である、中野つちびなの即売等が行われる中野ひな市も開催されています。中野までお出かけの方は、ぜひそちらもご覧ください。詳細は、中野商工会議所まで。

 

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