とらいさぽーと

事例紹介:理髪店に行く

理髪店に行けない子ども、結構いるようです。

知的障害が有る無しに関わらず、高学歴であっても発達凸凹のお子さんで苦手な方はいます。

理由はその子によっていろいろでしょうが、

髪の毛を切ること自体が嫌だったり、触られる感覚が苦手だったり、

ごちゃごちゃした店内や他の客の動きが気になったり、

スタッフと客の意味の無い会話に耐え切れなかったり、

話しかけられることにプレッシャーを感じだり、

待たされることが苦手だったりと、様々あると思います。

子どもがまだ小さいうちは親が対処できますから、

子どもの状態によっては理髪店に行くことよりも優先しなければいけないこともある。

特性のベースに「経験値がないことはやりたくない」があり、

「経験して嫌だったことはやらない」となりますから、

親も経験値を積み上げる機会を逃してしまい、そのままスルーで大人になってしまう。

なぜ理髪店に行くのか、結果どんなメリットがあるのか。

対策としては子どもにとっての妥協点はどこかを探る必要がある。

・(本人にとって)意味のない会話をされることは苦手→会話をする必要があるのか

・(何のために)その過程があるのか理解できない→その過程は必要なのか

・「終わり」がいつなのか、見通しがつかない→見通しのつく情報量なのか

・視覚情報量が多く落ち着けない→落ち着ける店内環境か

高槻センター街ダイキヨウ横にあるQBハウスヘアカットは、

洗髪が無くカットだけ(10~15分)のお店です。

店内は効率的な構造で無駄が無く、シンプルで落ち着けます。

事例の手順書は、成人女性のものです。

初回はやはり未知の経験で本人は混乱したでしょうが、

5回目くらいになるともう安心です。

事前にお店のスタッフさんにお子さんにどう接してほしいか伝えること、

混乱するかもしれないが試してよいかどうか聞くこと、

そこは確認して、初回はやはり他のお客さんのいないときがねらい目でしょうね。

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