「発達障害を克服する」
よく、私は~で克服しました、、、と言ったりします。
克服とは努力して困難に打ち勝つことですが、
では打ち勝てず負けてしまうと、克服できなかったということになる。
克服できなかった発達障害者は不幸な人か?敗者か?本人の努力が足りなかったのか?
克服できないのは、自分の努力が足りないからだ!と自分を責める当事者・保護者は多く居ます。
克服できないのは、学校の努力、行政の努力が足りないからだ!と周りを責める当事者・保護者もいるかもしれない。
そもそもニュアンスとして、発達障害は克服しないといけないもの、打ち勝たなければいけないものだと捉える時点で、
その人が持ち合わせている有るもの、物の見方、受け取り方、感じ方全てを否定することになります。
本当に、失礼な話です。
その人が持ち合わせているものを多数派が占める社会の中で、どう生かしていくのか。どう折り合いをつけるのか。
その努力がいるのであって、克服するものではないのです。
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