お金の使い方、お金の流れ、分かっているようで実は理解していない中高生が多いです。
学校で実生活に繋がる金銭的な学習が、以外にスルーされてしまっているのかもしれません。
実際にバイトなどしてしてお金をもらうようになれば分かるだろうと思うかもしれませんが、その仕組みや、将来の生活設計を考えていくうえで、どのような用途で必要となるのか、その知識は自然に身につくとは限りません。
お金の学習:「将来グループホームで生活するとなると、どのくらいお金が必要になるのか、資料をもとにしてお金を振り分けてみよう」
障碍者雇用の給料と障害年金の合計を18万として、学習用のお札を18枚、本人に数えてもらい給料袋に入れてもらいます。
そこから、グループホームの家賃、食費、水光熱費、通信費と記した袋に、資料を参考にした金額を給料から出して、入れていきます。
残りがいくらになるか、計算します。
そこから、小遣い、その他予備のお金、貯金の金額をどうするか、一緒に考えていき、次に、具体的にどのように使いたいのか、何のために貯金をするのかといったことを考えていくことができます。
今後キャッシュレスの時代になり、ますますお金の流れが見えにくくなります。将来の生活設計をどうするのか。
親がずっと管理する訳にも行きませんから、だれにどう託すのかも必要になるのかもしれませんが、本来は自分のお金を自分の生活のためにどう使うのが自分にとっての生きがいに繋がるのか、それを実感できるよう、分かりやすい方法で本人に伝えることが大事だと思います。
本人に伝えることが難しい重度な方であっても、託す支援者に本人の生きがいのためにどうお金を使ってほしいのかを伝えることはできますし、親亡き後の財産管理などの情報も抑えておくと親にとっても安心材料の一つになるかと思います。
知的障害がない子どもたちには、新聞等を参考資料としてお金の仕組みについて確認をしていきます。