福祉サービスでの就労として、
1.就労移行支援事業
2.就労継続A型事業
3.就労継続B型事業
この3つが主なものとして挙げられますが、子どもの持つ障害特性からどの事業所が我が子に合っているのか、
学校卒業後の移行先として、保護者の迷うところだと思います。
その時期が来たら、先輩保護者や支援機関などの情報をまずは集めることから始め、
見学や体験の機会があれば、積極的に足を運んでみましょう。
実際に行って見学してみると、HPや人から聞いていたイメージと違うなと感じることがあると思います。
将来、子どもが一人で生活できるくらいのお給料が貰えるようになるのか、そこも気にかかるところです。
雇用関係が結べるかどうかで、金額にかなり隔たりがあるのが現実です。
しかし、障害者枠での一般就労に就くことができたとしても、
それなりにコミュニケーション力や体力が必要となり、そのフォローを職場に期待することは難しいのが現状ではないかと思います。
その結果A型に移行したとしても、雇用契約の無いB型に移行したとしても、
当人にとってより働き甲斐のある環境であることが、長い目で考えれば最善策です。
むしろ、福祉枠を利用できることのメリットを最大に生かし、より多くの支援機関と結びつくことが、
親亡き後に残せる最善の財産ではないか、と思います。
どの事業所が当人に合っているのか、金銭面での不安に対してどんな対策があるのか、
一般就労でなくとも福祉サービスを利用できる権利があるといってもよいのですから、
貴重な子どもの権利を有効に使いましょう。