課題設定をする際に何に一番気を付ける必要があるかというと、
その子どもの興味をひくものか、得意とするものか、そこから具体的な内容を考えていきます。
集団生活で孤立や疎外感を感じる子どもに苦手なことを克服するよう頑張らせたり、
まわりに合わせるよう我慢をさせると、返って自信を無くし自分自身を見失ってしまいます。
その集団の中で自信を持てるようになってもらうためには、
まず支援者は、信頼関係を築きながら自尊感情を育んでいく必要があります。
*批判をせずに共感する。
*より良い方法を一緒に考える。
*そして達成感を共有できるような課題設定をする。
そのための武器が特性理解やそれに基づく構造化であったり、
保護者や他支援機関との情報共有になります。
武器と言えば物騒な気もしますが、
子どもが自分を守るためのもの、また自分を生かすための必要なアイテムであり、
それが不十分であれば子どもにとっても有意義な課題設定となりません。
保護者は将来そのアイテムを共有できる支援機関と繋がれるのか。
本人は自分を発揮するために自身でそれを使うことができるのか。
いつもの課題で出来ることをしてもらってと私はつい安直な方向へと行ってしまいます。
子どもの状態や話に耳を傾け、その時々に必要な課題を準備する先生方を見て気を引き締めております。
先生との信頼関係があるからSSTが生きていく