いわゆる行動障害と言われる人たちの2万人以上が、
現在家以外に居場所がなく親の支援(主に母親)を受けながら暮らしているそうです。
親世代もさすがに70歳を過ぎると体力的に限界となり、入所施設やグループホームでの入所を希望します。
しかし、行動障害に対して個々の発達特性に沿った支援のできる居場所が限られているのが現状です。
なぜ居場所が限られてしまうのか。
やはり行動障害に関する専門的な支援のできる支援員がいないからです。
なぜ支援者が育たないのか。
そこに具体的な財源がつかないからでしょう。
そもそも根っこにある(氷山の下にある)特性に対しての診断と療育支援の継続評価が、
対象者を取り巻く環境において理解共有されていれば、様々な弊害を伴う困難な状況に追い込まれることは防げたのではないかと思います。
困難な状況にある行き場のない彼らは、親亡き後どこでだれが支援するのでしょう。
今の状況のままだと待機者の数は増加する一方でしょう。
地域の資源を活用しながら家族以外の様々な支援者に支えられる環境が幼児期から構築されている、そのようにはいかないのだろうかと、NHKの番組を見て考えさせられてしまいます。