自己権利擁護、セルフアドボカシーとは自分の利益や欲求、意思、権利を主張するとされています。
自己主張の難しい障害のある子どもの権利は、養育に携わっている者たちが擁護するのが健全な社会の姿と言えるでしょう。
必要な権利を主張するということは、必要な義務や責任を果たすということでもあります。
個々の特性や成長過程から当事者理解を進めれば、どのような環境でどのような支援を優先すればよいのか、あるいは社会に対してどのように支援を求めていくのかは、ある程度予測できます。
「障碍者だから支援をしてもらうのが当然」と「障碍があるから諦めるしかない」では、セルフアドボカシーで言うところの、義務や責任を果たす上での権利の主張はどちらも成り立ちません。
私は彼の権利を擁護するための支援をしているのだろうか。
私は彼が自己権利を自分で主張するための支援をしているだろうか。
自己認知や自己理解の支援、生活力、社会性、コミュニケーション支援など、真摯な態度で子どもたちに必要なサポートを、支援に携わる者として提供できているのだろうか。
少なくとも、「言い出しもん勝ちや~!」と権利を主張することだけはしないようにせなあかん、と大阪のオバちゃんは思っています。