ちょっと前にZIP-FMで紹介されてた映画、「
最強のふたり」観て来ました
めっさ簡単に書いちゃうと「車いす生活を送る富豪と、彼の介護をするスラム出身の黒人青年の絆の物語」
パラグライダーの事故で首から下が不随になった大富豪が募集した介護人に応募した失業中の黒人青年。
失業保険を貰う為、不採用の通知が欲しかっただけの黒人青年。
彼の歯にモノ着せぬ対応が気に入った大富豪が採用したことから二人の関わりが始まる。
実話を元に作られたお話で、ハリウッドリメイクも決定してるフランス映画です
フランスっぽいなーって思ったのは黒人青年。
アメリカのスラムとフランスのスラムってこんなにイメージ違うんですかね
フランスの方の歴史的背景がさっぱりわからないのでなんとも言えないんですが
なんて言うか、とても上品です
アメリカ映画だと今でも人種差別が拭い去れず根強く残ってるのが多いけど
フランス映画だとそういうの、アメリカ映画ほど感じない。
映画全体は、緑の若草に柔らかい風が吹くような暖かくて優しい感じでした
生まれつきでない障害を突然に背負うことになった人間と
生まれつき恵まれない底辺から生きることになった人間。
でもどちらも妬み・嫉み・恨みといった、人が生きてく上で生む(膿む)毒を持っていない。
達観しているわけでもなく、諦観しているわけでもなく。
傷ついていないわけでもない。
それなのに、自分の状況を辛辣なユーモアにすらできるのはお国柄なんでしょうか。
どちらも決して崩れず、甘えず、任せながら寄りかからず。
それは、実話でなければ、人の願望が生んだ夢物語だと思ってしまうほど。
それでも、大富豪は彼以外の、自分を腫れもののように扱う介護人に対しては
子供のように怒り、自分に触れさせるのを厭うシーンもあり。
それを見ると、人としての尊厳や人格への思いの大切さ、というより・・・・
滅多に出会うことのない奇跡のふたりが出会ったのではないかと思う。
そういった意味で、これは障害者に対する介護人へのバイブルにはならない。
結局は「人」であり、人と人とが合わさった時の形だと思う。
ぴったりくる形が多い人もいれば、とても少ない人もいる。
何度も出会える人もいれば、一生出会えない人もいる。
私も一生にひとりでいいから、人としての毒を生まず、甘えず、
相手を思いやり続けられる、そんな人に出会えたらいいなぁと思いました