明け方でも10℃近くあった、暖かい朝である。空模様は
良くないが日中は20℃近くなるらしい。
水戸街道を歩き始めて約1/3の我孫子まで来た。ゴールは
もちろん水戸である。水戸と言えばの「水戸納豆」。
朝日新聞土曜版の「47都道府県の謎」、今朝はその水戸
納豆、人気度ワーストを脱した茨城県である。
明治22年に製造が始まった「天狗納豆」、開通したばかり
の水戸駅前で売ったのが大当たり。水戸土産として人気を
博した。昭和になってからは駅のホームでも売り始めて益々
有名になったという。
ところがである。この5年間、茨城県は1世帯あたりの
納豆購入額がトップではない。昨年は全国5位で、1位は
福島県という。水戸は今、首位奪還にしゃかりきである。
京都勤務時代、大の納豆嫌いの大阪生まれの部下がいた。
「あんなもの喰うくらいなら死んだほうがましですよ」と
いう部下に、「可哀そうなやっちゃ、納豆の旨さを知らず
に死んで行くとはのー」と私はやり返していた。
数年前、古巣を訪ねると件の部下が寄って来て「納豆、
食べました、美味いもんですね」とニコニコと言った。
所謂、「食わず嫌い」である。
関西でもスーパーに納豆が並ぶようになった。ブーム、
とまでは言わなくとも納豆を食べる関西人が増えている
証拠だろう。
だが、旨いから食べる関東人に対し、関西では健康に
良いから食べるという。ま、どちらでもいいが・・・。
今週の頭、松戸の戸定(トジョウ)邸(慶喜の弟、水戸
藩最後の藩主、徳川昭武の別邸跡)の梅見に行ったが、
うっかりと休園日の月曜、無念の閉門である。
それならばと駐車場の紅梅を愛でてから、広大な戸定邸
(公園)を一周してみることにする。戸定邸跡の東半分は
千葉大学の園芸学部でもある。
東端の坂道を上ると国道6号に出る。園芸学部の入口
はどこだと6号沿いを歩く。
松戸隧道の上、園芸学部の入口は6号沿いなのか。
この右手が園芸学部の正面入口。面白い字体である。
戸定邸跡の鬱蒼とした森を回りながら、先の松戸散策で
訪ね残した慈眼寺を探すことにする。長い跨線橋を渡り、
松戸宿の南の外れ、角町の坂川沿いに出る。
坂川沿いを離れ、ウロ覚えの慈眼寺の方向へ路地を進む
がなかなか見つからない。通りすがりの若い女性に訊くと、
親切にもスマホで探してくれ、無事辿り着く。
振り返ると坂川沿いに咲くのは桜? そうだ、これも
うっかりと早咲きの河津桜なのを忘れていた。
この河津桜の花見を次回に。