クルーズ船、ダイアモンド・プリンセス号からの下船が
始まった。広い埠頭を荷物を持ってトボトボと歩く乗客たち
の列は、隔離期間が終わったからとは言え、どう見ても
「放り出された」と言う感じである。もう少しましな退船
方法はないのだろうか。
クルーズ船での防疫体制については外から見えないだけに
いろいろと言われているが、感染者が増大し死亡者も出たと
聞くと「万全」ではなかったと言えよう。
そこで思い出すのが、米国の感染危機の映画である。
「疾病管理予防センター(CDC)」の防護服に身を固めた
チームが病院などの現場に着くと、強大な権限で一切を取り
仕切る。
まずは厳格な「隔離」である。危機意識一杯の作業は迅速で
異議を唱える病院長や市長なども関係なし。
今回もクルーズ船から米国人を連れ出した防護服チームも
多分、こんな感じで作業したのだろう。
ロサンゼルス地震で活躍した緊急事態管理庁(FEMA)
も然りであった。これに倣って日本でも同様の組織を作ろう
としたそうだが、未だに実現していない。
東京高検検事長の異例の定年延長問題で国会答弁する安倍
首相、法相、人事院などを見ていると、この国には米国の
ような危機管理組織を作ることは到底無理なのだと思う。
まさに、これが危機である。
さて、三郷、吉川一帯の「二郷半領」を流れる大場川の
散策、吉川市の三吉橋からの帰り道の風景である。
往きよりも500メートルも上流の境界。その間が三郷と吉川の
境界線と言うことになる。
往きには見逃した東大場川閘門脇の説明板。フナ、コイなど
ポピュラーな魚の名の他、タモロコ、モツゴ、ツチフキという
(私には)聞き慣れない魚も住むという。
そう言えば、フナかコイの養殖場もあった。
大場川を離れ、三郷の街中に戻って見つけた小さな梅林。
細かな網目のフェンス越しなので、恥ずかしながらイマイチ
なショットで終わる。