今や、日本のうつ病の罹患率は4人に一人、二十年前の
3倍という。90%の企業で増加ないし横ばい。
ただし、従来型のうつ病が10%なに対し、新しいタイプ
のうつ病が90%という。
この新型のうつ病は、仕事などでは従来型のうつ状態で
あるが、仕事が終わり飲み会や娯楽になると、全く普通に
振舞えるというもの。
新型はコロナだけではなかった。
これは、精神科臨床医で研究者、多くの企業の産業医を
勤める吉野聡医師が、最近のうつ病患者を分析したもの。
吉野医師は「こころとからだの健康管理ハンドブック/
新型コロナウィルスから自分と家族を守るために」という
冊子を作り、無料で公開している。
(ゲートウェイコンサルティング(株)のHP)
この中で、うつ病の心理と対処法が示されているので
紹介しておこう。うつ病に限らず、弱気になる時の心理
も同様だと思うので参考になる。
・思い込み 着目していることだけで自分の考えを決める
・白黒思想 白か黒か、極端な考えで割り切る
・べき思考 ~すべきだ、すべきだったと過去を悔やむ
・自己批判 よくないことに対し自分が原因だと思う
・深読み 相手の気持ちを一方的に、・・・に違いないと思う
・先読み 悲観的な予測で行動を制限し、失敗する
そして、その対処法である。
・その根拠は はっきりした根拠、事実があるのか
・だからどうだ 最悪どうなる、その結果は重要か
・別の考えは 最初の考えは本当か
なるほど、前向き思考、開き直りも大事ということ
だろう。しかし、自己批判、べき思考については必要な
場合もある。
先日、山本夏彦の「『悪』が自分の外にあるのなら、
経験は何度繰り返しても経験にはならない」を紹介して、
「他人事にしていては何も解決しない」と書いた。
自分が出来たこと、すべきだったことを「解決策」と
して考える(反省)ことも時には必要である。しかし、
やり過ぎると半世紀前の、あの陰惨な「総括」になって
しまう。
今朝は10号の影響か久々の雨、昨日の早朝散歩から
十六夜の月、日の出、お化け柳