コマーシャルソングで「♪おうちごはん」と耳慣れない
言葉を聞いたのはいつの頃だったろうか。この「おうち」は
コロナ禍で頻繁に使われるようになった。
リモートでの仕事や飲み会、各種のお稽古ごと、レッスン
なども「おうち○○」の仲間である。
漢語である家庭○○、在宅○○ではなく「おうち」という、
柔らかい語感の「和語」を使ったところが大ヒットとなった
理由だろうと、国語辞典編纂者の飯間浩明氏が「街のB級
言葉図鑑」(朝日新聞土曜版コラム)で解説している。
現役を退き毎日が日曜日の我々は、たまの小旅行や日々の
ルーティン化した買物散歩、ウォーキングを除き、まさに
「おうち時間」を堪能している種族である。
その「おうち時間」の過ごし方の一つが読書。この年末
年始、北方謙三の「チンギス紀」の十一、十ニ巻を続けて
読み切った。
モンゴルを統一したチンギス・カンは西方の王国も併合。
更に西夏や遼を牽制しながら満州(女真)族の大国「金」を
攻める。主力の騎馬隊の他、金軍向けに歩兵隊も作った。
自らの本拠を守りながら西夏や遼に備えた五万を残し、
それ以外の十万がモンゴルの全軍。対する金軍は三十万。
結果や如何に・・・。