「万引き家族」でカンヌ国際映画祭の最高賞を受賞した
是枝裕和監督。パリで撮影された新作「真実」に主演した、
女優カトリーヌ・ドヌーヴとの対談を朝刊から。
ドヌーヴ演じる国民的大女優とその娘との愛憎がテーマと
いうこの映画の中で、その大女優であるドヌーヴが喋る
下ネタのセリフについての二人の話が好対照で面白い。
是枝監督 ああいうセリフは嫌らしくなく、笑える感じで、
しかもリアルに言こととが大事。難しいけれど
ドヌーヴさんなら大丈夫と自信があった。
ドヌーヴ コツは笑わせようとしないこと。笑う観客も
笑わない観客もいる。そのくらいがいいのよ。
今年のベネチア国際映画祭の開幕作品だった、この「真実」。
日本公開が始まる。
中山道ウォーク、鴻巣宿の2回目。中山道以前の鴻巣宿で
ある「本(モト)宿」まで往復して、改めて北本駅前を出発。
最初は「東間(アヅマ)の富士塚」の浅間(センゲン)神社。
江戸後期の富士講よりも古い富士山信仰で盛られた、高さ
6mの富士塚の上の神社。
中山道からの参道、石段と社殿を貫く直線は、正確に
富士山を差すという。。
このあたりの中山道は、古くは高崎線を跨いで通っていた
ため、原馬室一里塚の跡は高崎線の反対側。だが、しばらく
踏切がないのでパスすることにする。
やがて、瀟洒な歯科医院の植え込みに「加宿大谷新田」の
石碑が立つ。宿(シュク)に隣接する村には人馬を負担させるが、
その代わりに宿と同様の権利を与えたのが「加宿」である。
昨年、信州の塩名田宿を通った折、御馬寄(ミマヨセ)という
地名が千曲川沿いにあったが、これも加宿である。
しばらく前から大きく派手な看板が出ていた、人形町の
「広田屋」に着く。
加宿であったこのあたりには、京都伏見の人形師が住み
つき、江戸十軒店、同じ埼玉の越谷と共に関東三大雛市と
言われた。
右から渡らないと効果がないと書かれる赤い長寿橋だが
試すのは憚られる。隣が鴻巣市産業観光館の「ひなの里」。
あいにく休館日、観光マップを眺める。檀林勝願寺は是非
寄ってみよう。
「是よりこうのす宿」の柱が立ち鴻巣宿が始まる。
通りには人形店の看板が多いがシャッターが下りている
店も多い。
檀林勝願寺、本陣跡など次回に続く。