京田辺市「個別指導塾 時習館」代表の日記

『心を整える。』



2011年3月の東日本大震災直後に発売されたサッカー日本代表
長谷部誠選手の『心を整える。』ですが、ここにきて読むことが
できました。この本のサブタイトルとして「勝利をたぐり寄せる
ための56の習慣」と書かれています。
実は「56の習慣」のように、100の言葉、50の約束という本が
たくさんありますが、そんなに覚えていられないし常に意識する
のは難しいだろうと敬遠していました。しかし、この本を読んで、
ああなるほどと気付かされました。

それは、冒頭の「意識して心を鎮める時間を作る」という言葉。
京セラ創業者の稲盛和夫さんの言葉をヒントに「心を鎮める30分」
を作ることを意識したと書かれています。

もともと日本人の多くは、神棚や仏壇のある家に住み神仏を通じ
『心を整える』時間が日常的にありました。しかし、現代では
建前的に宗教はあっても、実生活の日常に宗教がある人は決して
多くはないでしょう。歴史的に見ると、宗教は題目を唱えさえ
すれば極楽へ行けると民衆に広まった例もありますが、宗教に
深い造詣がなくとも極楽へ行けるということは、もしかしたら
「心を整える」時間を作ることだったのかもしれません。

そういう意味では、現代は題目を唱える代わりに瞑想するのも
一つですし、「100の言葉」などに頭を巡らせることも一つ。
一人でぼんやりと言うと言い過ぎかもしれませんが、自分だけの
「心を整える」時間が必要ということなんでしょうね。これが
僕なりの解釈です。

その他の55の習慣にも非常に有益なことが書かれており、また、
自分と重なる部分もたくさんありました。しかし、この本の途中
「長谷部誠による、ミスターチルドレンBEST15」がありますが、
「抱きしめたい」や「名もなき詩」がランクインされていないと
いうのは意見が合わないというよりも年の差か。残念。
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