京田辺市「個別指導塾 時習館」代表の日記

『やってはいけない脳の習慣』


やってはいけない脳の習慣 (青春新書インテリジェンス)

学習教室サクセスの岩田塾長がBlogで紹介されていたのを拝見し、
さっそく購入しました。
以前『インターネット・ゲーム依存症』という本を読んだときも
衝撃的でしたが、こちらもなかなか衝撃的な内容になっています。
いずれも脳の解析結果や実例を元に書かれていますが、今回の本は
仙台市の小中学生約7万人のデータも使用されているので、さらに
信頼性の高い解析結果ではないでしょうか。

最も注目すべきは「家で2時間以上勉強しても、ほとんど勉強しない
子と同じ成績になってしまう!」という部分。その実証データとして
仙台市の小中学生の成績とアンケートを元にスマホ使用時間とLINE
などの通信アプリの使用時間とを区別したグラフがつくられています。
スマホの使用時間と成績の関係は、1時間未満の使用であれば成績は
問題ありませんが、1時間を超えると使用時間がながくなるにつれて
成績がどんどん低くなるのが見てとれます。
一方、LINE等のほうはというと、使用時間が1時間未満でも成績は
大幅に下がっていき、使用が2〜3時間で勉強を2時間する子と使用が
なく勉強が30分未満の子と成績が同じという結果になっています。

やはり、LINEはリアルタイムの双方向性があるので、その他の機能
とは違う部分があるのでしょう。本書では触れていませんでしたが、
そういう意味では反射的な反応が必要なゲームもLINEと同じ系統に
当てはまる可能性があります。

また、スマホ1時間未満の使用の場合は全く使用しない人より成績が
いいというデータにもなっています。何かを調べたりアラーム機能や
隙間時間を利用した学習をするなど、うまく使っている人がいると
いうことが考えられます。うまく使えば勉強にもプラスになります。

ただ、これらのことは現時点での話。世の中は日々進化していくので、
数年後には「スマホなんて時代遅れ」ということになっているかも
しれません。何かあれば、家族でしっかり話し合えるようにしたい
ですね。
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