ブルンジ大統領、2034年まで任期延長可能に 改憲国民投票で圧勝
2018年5月22日 18:12 発信地:ブジュンブラ/ブルンジ AFP
ブルンジ北部でデニス夫人(中央左)と共に国民投票の列に並ぶピエール・ヌクルンジザ大統領(中央右、2018年5月17日撮影)
【5月22日 AFP】アフリカ中部ブルンジの選挙管理委員会は21日、ピエール・ヌクルンジザ(Pierre Nkurunziza)大統領(54)の
在任を最長2034年まで可能にする憲法改正の是非を問う17日の国民投票の結果を発表し、賛成73%、反対19%だったと明らかにした。
2005年から政権の座にあり続けるヌクルンジザ氏は、改憲によって大統領職をさらに2期務めることが可能となる。
選管によると投票率は96%。投票全体の4%は無効票で、0.27%を占める海外居住者の票は結果に含まれていない。開票結果は
暫定的なもので、憲法裁判所が9日以内に正式なものと認める手続きを行うという。
国民投票をめぐっては恐怖と抑圧の下で実施されたとして反対派や人権団体が非難の声を上げていたが、地方部で今なお
ヌクルンジザ氏が支持を得ており、さらに反対派やメディアや市民に対する取り締まりも3年続いていることから、改憲は
承認されるとの見方が大勢を占めていた。
またブルンジでは今月に入り、有権者に棄権を呼び掛けた者に最大3年の禁錮刑を科すとする大統領令が出されていた。
ヌクルンジザ氏は憲法が定める大統領職2期の任期制限に反し、2015年に3選出馬を強行し当選。同国を政治危機に陥れた。
アフリカではヌクルンジザ氏のほか、ルワンダのポール・カガメ(Paul Kagame)大統領やウガンダのヨウェリ・カグタ・
ムセベニ(Yoweri Kaguta Museveni)大統領、カメルーンのポール・ビヤ(Paul Biya)大統領も政権の座を維持するため改憲に
踏み切っている。
独裁政権が長く続くと言うアフリカパターンにこの国もはまってしまいました。
発展途上国は独裁でどんどん成長させていけば良い結果がでると思いますが、適した時期に身を引き、民主化する奇特な人物はいないですね。
権力の魅力に取りつかれ、汚職で私腹を肥やし、反政府派を弾圧、という道をブルンジも辿ってしまうのでしょうか。
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誰もが知るべきネルソン・マンデラの17の知恵
ネルソン・マンデラ氏が2013年12月5日に95歳で 亡くなった。南アフリカで初めて民主的に選ばれた大統領で、ノーベル平和賞の
受賞者でもあった。マンデラ氏は、 アパルトヘイトとして知られている南アフリカの人種隔離政策に反対する闘争活動のために、
27年間を刑務所で過ごした。1990年に刑務所から釈放されると4年後には大統領になったが、1期のみ在任して大統領の座から
身を引いた。独裁政権の多いアフリカの政治体制においては希有なことだ。
世界中から愛された政治家であったマンデラ氏は、言葉で人々に印象を与えた。彼の言葉は人々に よって引用されており、
その中でも有名な言葉のひとつが、1964年のリヴォニア反逆罪裁判の法廷で彼が理念を貫いた演説からの引用だ。
その演説で彼はこう言った。
私は白人による支配に反対し、そして黒人による支配にも反対してきました。全ての人々が協調して平等な機会の下で共に
暮らしていく、民主的で自由な社会という理想を大切にしています。この理想に人生を捧げて実現を目指すことができれば
最も望ましいですが、必要であれば、この理想のために死をもいといません。
このリヴォニア裁判での演説以外にも、マンデラ氏は生涯を通じて多くの印象的で示唆に富んだ言葉を残した。
「成し遂げたことで私を判断するのではなく、失敗して再び立ち上がった回数で判断してほしい」 ―ネルソン・マンデラ
「私を聖人と呼ぶなら、聖人とは挑戦し続ける罪人という意味になるだろう」―ネルソン・マンデラ
「憎しみは心を曇らす。憎しみによってあれこれ余計なことを考えてしまう。指導者には誰かを憎んでいる余裕はない」―ネルソン・マンデラ
「人は憎しみを学べるのなら、愛を教えてもらうこともできるはずだ。なぜなら、人の心にとって愛することは憎むことよりも自然なことだから」
憎しみを持って生まれてくる人はいない…… ―ネルソン・マンデラ
「勇気ある人は平和のために許すことを恐れない」
「報復するよりも情けをかける方が、この世界ではより多くのことを成し遂げられる」
「スポーツはそれまで絶望しか存在しなかった場所に希望の光を灯す」
「後方に控えて指導する―そして、先頭にいるのは君たちだと信じさせる」
「私は人種差別を嫌悪する。それは、白人からであれ黒人からであれ野蛮なことだと思うからだ」
「何事も達成するまでは不可能に思える」
勇敢な人とは、恐れを知らない人のことではなく、恐れを克服する人のことだ。―ネルソン・マンデ ラ(1994) 『自由への長い道』
「暗く厳しいと思えるときでさえも真実を求め続ける人が名声を得る」―ネルソン・マンデラ (1969)
「自由になるとは、単に束縛から解放されることではなく、他人の自由を尊重かつ促進しながら生きるようになることだ」
「教育は、世界を変えるために使える最も強力な武器だ」―ネルソン・マンデラさん、安らかに眠ってください。
「刑務所に入ってみないとその国のことを本当に知ることができないといわれている」
「ある人が、国民と国に対する義務だとその人が思うことをやり遂げたとき、その人の魂は安らかな眠りを得られる」―ネルソン・マンデラ