北タンカー「瀬取り」疑い 中国旗掲揚の船と
2018.6.27 18:38 産経新聞
北朝鮮船籍タンカー「YU PHYONG5号」との間で「瀬取り」をした疑いのある船籍不明の小型船。北朝鮮タンカーと離れた後、
中国国旗を掲揚した=6月22日午後3時半ごろ(防衛省提供)
政府は27日、北朝鮮船籍のタンカーが国連安全保障理事会の制裁に反し、洋上で別の船から石油などを移し替える
「瀬取り」を21、22両日に東シナ海で行った疑いがあると発表した。政府は安保理北朝鮮制裁委員会に通報。
もう一方の船が中国国旗を掲げたことから、中国に対しても外交ルートで「関心表明」を行い、懸念を伝えた。
外務、防衛両省によると21日朝、中国・上海の南南東約400キロの公海上で、
北朝鮮タンカー「YU PHYONG5号」と船籍不明の小型船舶が、横付けしてホースを接続しているのを、
海上自衛隊の補給艦「はまな」が確認。22日朝にも、上海の南南東約450キロの位置で、同様の動きを確認した。
船籍不明の船はタンカーから離れた後、中国国旗を掲揚した。
日本政府が瀬取りの疑い事例を公表したのは7例目。
東シナ海で瀬取りの疑い事例を確認した補給艦「はまな」(海上自衛隊提供)