積水化子会社、検査キットの開発急ぐ 新型肺炎対策で
2020年01月24日19時04分 時事通信
【シンガポール時事】積水化学工業の子会社で遺伝子検査機器や試薬の開発・販売を
行うシンガポール企業ベレダス・ラボラトリーズは24日、中国で感染が拡大している
新型コロナウイルスによる肺炎の感染を素早く調べられるポータブル式の検査キットを
開発していると発表した。3月までの商用化を目指す。
米国疾病管理予防センターは新型コロナウイルスに対する迅速診断キットを開発
米国CDCが新型コロナウイルスに対する迅速診断キットを開発、FDAが承認 https://t.co/yoO3axDgB6
— EARLの医学ツイート (@EARL_Med_Tw) January 26, 2020
注:CDC(米国疾病管理予防センター)はFDA(アメリカ食品医薬品局)に緊急承認の申請中でまだ承認はされていません。
https://www.medscape.com/viewarticle/924159?src=soc_tw_200125_mscpedt_news_mdscp_coronavirus&faf=1
【米国】新型肺炎のワクチン開発へ、米など3研究チームが作業開始
2020年1月24日 / 03:46 / REUTERS
[ロンドン 23日 ロイター] - 感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)は
23日、3つの異なる研究チームが新型コロナウイルスのワクチン開発に向けた作業を
開始したと発表した。
このうち少なくとも1種類のワクチンの臨床試験を6月までに開始する計画とした。
研究チームは、米医薬品・ワクチン開発のモデルナ(MRNA.O)と米国立アレルギー
感染症研究所の連携のほか、製薬イノビオ・ファーマ(INO.O)、豪クィーンズランド
大学のチームという。
中国当局によると、22日時点で新型コロナウイルスによる肺炎の発症者は571人に
達し、死者は17人になった。
【ロシア】ノボシビルスクの研究所、新型コロナウイルスに対する2つのワクチンを開発中
2020年01月27日 16:01 SPUTNIK
ロシア・ノボシビルスク州のウイルス学・バイオ テクノロジー科学センター「ベクトル」
は、新型コロナウイルスに対する2つの実験的なワクチンを開発している。
ロシア科学アカデミー・シベリア支部の公式出版物「ナウカ」が伝えた。
研究所「ベクトル」のリナート・マクスュトフ所長は「我々は2つのワクチンを開発
しており、そのプロトタイプの最初のテストは6月にも行われる予定だ」と述べている。
マクスュトフ所長によると、「ベクトル」ではすでに新型コロナウイルス用の2つの
診断キットが作成されている。
12月末、中国の武漢市で新型コロナウイルス2019-nCoVによる肺炎が発生した。
武漢市は1100万人以上の人口を抱える大都市で、商業および工業の中心地。
現在、中国国内では新型コロナウイルスの感染者が2700人を超え、死者は80人に
達している。
新型コロナウイルスを1分で死滅させるスプレーとワクチン
2020/01/28 Beyond Health
中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルス(2019-nCoV)感染拡大を阻止するため、
世界のヘルスケア機関・企業が取り組みを開始しています。カナダのMedicom社は、
新型コロナウイルスを1分で死滅させる殺菌スプレーを販売。
米国のInovio社は、ノルウェーの国際官民パートナーシップ機関CEPIから約10億円の
助成金を受けて新型コロナウイルスワクチン「INO-4800」を開発、これから人への
第1相試験が開始されます。中国は春節を迎え、観光シーズン真っただ中にあり、
ウイルス感染の世界的な大流行(パンデミック)が懸念されています。
新型ワクチン開発がウイルス拡大に追いつくか。ヘルスケア機関・企業による
イノベーションに世界が注目しています。
URLをクリックすると、それぞれのプレスリリース(ウェブサイトやPDFなど)に
移動します。
・新型コロナウイルスを1分で死滅させる殺菌スプレー
中国武漢で発生した新型コロナウイルス(2019-nCoV)感染の拡大を阻止するため、
世界のヘルスケア機関や企業が取り組みを開始した。感染の予防には、個人レベルで
できる対策と、ウイルス付着面の殺菌がカギとなる。
カナダのMedicom社は、「ProSurface disinfectant」という殺菌剤の販売を開始した。
新型コロナウイルスをたった1分で死滅させることが売りだ。シートとスプレーの両方が
提供され、殺菌剤を塗布後、ウイルス付着面を60秒間湿ったままにしておくことで、
既存の殺菌剤よりも早く効果を発揮する。その後、塗布面は自然乾燥させればよいそうだ。
この殺菌製品は、Medicom社の最新アイテムだ。Medicom社は30年前、
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染の広がりを防ぐために設立され、感染症予防グッズの
開発に取り組んできた。今回のコロナウイルス感染拡大の危機に備え、
米疾病対策センター(CDC)や世界保健機構(WHO)などはいち早く提言を行った。
Medicom社はこれに応え、95%のフィルター機能を持つ医療用マスク
「SafeBasics N95 respiratorマスク」やASTM規格で最も高い保護レベル3を提供する
保護服「SafeMask」などの製品を打ち出した。
その他に、現場で1人ひとりが使用できる隔離用のガウン、靴カバー、使い捨て
ジャケット、研究着などを「SafeWear」というブランドで出している。こういった
個別保護用品は、武漢で発生した新型コロナウイルスのような細菌感染を予防する
ための必需品である。世界のどこで発生するか分からない新たな感染症に対し、
適切な素材と最新のテクノロジーを準備し、イノベーションを繰り返すことがカギだ。
世界を安全で健康な環境に変えるための挑戦は続く。
Medicom ProSurface Disinfectant Kills Wuhan Coronavirus
・新型コロナウイルスワクチン開発進む
中国で感染が広がるコロナウイルス(2019-nCoV)を予防する新ワクチン開発が
進められている。ノルウェーに本部を置くグローバルな官民パートナーシップ機関
である感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)が、米Inovio社に900万ドル
(約9億8400万円)の助成金を提供した。新型コロナウイルスによる死者も出ており、
感染者は百人単位で広がっている。Inovio社は、今回のウイルスの種類に適合する
「INO-4800」というコロナウイルスワクチンを使った、人を対象とした第1相試験を
これから開始する。これまでにもCEPIはInovio社に5600万ドル(約62億円)の助成金を
提供し、1969年にナイジェリアで発生したラッサ熱や中東呼吸器症候群(MERS)など、
コロナウイルス由来の感染症のワクチン開発を行ってきた実績を持つ。
Inovio社のDNA医療プラットフォームは、パンデミック(世界的な流行)を引き起こす
可能性を持つ強力な感染症を防ぐためのワクチン開発には打ってつけであり、
高いワクチン開発技術には定評がある。MERSワクチン用に開発された「INO-4700」は
これから第2相試験を開始するところだ。医学雑誌『Lancet Infectious Diseases』には、
Inovio社が行ったMERS-CoVワクチンの第1相ワクチン試験の結果が発表された。
被験者の95%に高い抗体反応、90%にはT細胞の広範囲な反応が見られた。
また、免疫反応はワクチン接種後60週間維持されたという結果が出た。
CEPIのCEOリチャード・ハチェット氏は「2019-nCoVウイルスのグローバルな拡大に
対して世界が結束し、素早く対策を出して感染症を撲滅しなければならない」として、
Inovio社の迅速なワクチン開発への支援を表明した。Inovio社は、ジカ熱の大流行が
発生した際、パートナー企業と共同で史上最速の7カ月というスピードで臨床試験を
開始した。ハチェット氏はコロナウイルスの感染を迅速にくい止めるべく、さらにこの
記録を塗り替えると意気込みを見せる。ウイルスとのスピード競争に医療テクノロジーが
勝ち続けなければならない。
Inovio Selected by CEPI to Develop Vaccine Against New Coronavirus