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米国で「左翼に関わるな」運動が話題

2018-08-07 18:40:14 | USA

米国で「左翼に関わるな」運動が話題

 2018/7/27(金) View point

 海外反体制派中国メディア「大紀元」(日本語版7月25日)で注目すべき記事が掲載されていた。

記事は「草の根運動『左翼に関わるな』キャンペーンが米国で話題」というタイトルで、

「米国のSNSで『関わるな(Walk Away)』が6月末からムーブメントになっている。民主党を支持しない

意思表示で、その理由を動画や写真をネットに掲載するというキャンペーンだ」という。

全文は「大紀元」を読んで頂きたい。米国社会の最新のトレンド報告だ。

 

 冷戦の終焉後、ポーランドやスロバキアで共産政権時代の罪悪を検証しようという動きがあった。時間の経過と共に、

国民の記憶が薄れ、新しい世代は共産政権の実相を知らないことから、共産主義への恐れが薄れていく。

それを回避するために共産政権時代の罪悪を検証しようという運動だった。


 米国の場合、冷戦時代から民主主義国家のリーダーとして旧ソ連・東欧共産政権の打倒で大きな役割を果たした。

特に、レーガン政権時代には共産主義世界を「悪」と規定した。レーガン大統領自身、民主国家陣営と共産国陣営の

「善悪の闘争」と見なしていた。


 問題は、米国民は共産政権の実態を体験していないことだ。だから、旧ソ連・東欧共産政権が崩壊し、その思想が

米国内に入り込み、共産主義的思潮が大学で浸透してきた時、国民も社会も共産主義への免疫がない。

それをいいことに、リベラルなメディアが若い世代を煽った。米国内の最近の容共的傾向は、冷戦時代の体験がなく、

共産主義の実相を知らない西暦2000年以降に社会人となった若い世代が支配的になってきたことと無関係では

ないだろう。


 もちろん、その背後には、ロシアや中国が米国内でさまざまな情報工作を展開。特に、中国は「孔子学院」を

通じて米国内の左翼知識人、メディアをオルグしている。米国では約100の大学に「孔子学院」がある。

米連邦議会上院の情報委員会の公聴会で2月13日、クリストファー・ライFBI長官(当時)が、スパイ活動の

疑いで孔子学院を捜査していると述べている。米大学内の「孔子学院」の情報活動についてはこのコラム欄でも

紹介済みだ(「米大学で『孔子学院』閉鎖の動き」2018年4月13日参考)。


 米国のキャンペーンの発起人、ブレンドン・ストラカ氏(26)は「最近の左のメディアは本当の民衆の声や体験、

考えを無視しています。民主党に対する失望と否定は、このキャンペーンの支持者です。左派メディアや民主党は、

米国人のためになることを、何もやっていない」と「大紀元」英語版の取材に答えている。
 

 「大紀元」によると、CNNは、「左翼に関わるな」運動が「ロシア宣伝工作による自動発信システム

(bot、ボット)」だと報じ、運動に関わらないように呼びかけている。


 興味深い事実は、米ロ首脳会談後のトランプ大統領とプーチン大統領の共同記者会見でプーチン大統領が、

「ブラウダー氏(米国出身のビジネスマン)のパートナーは違法にロシアで50億ドルを稼ぎ、米国に送金したが、

ロシアにも米国にも税金を払っていない。彼らは4億ドルをヒラリー・クリントン氏の選挙活動資金として渡した」

(大紀元)と述べたが、リベラルなメディアはこの発言内容をほぼ無視したことだ。ブラウダー氏はロシアで

1996年にエルミタージュ社を創業し、一時は外資系企業でロシア国内トップの資産を保有した。

2005年、ロシア国家安全機密に違反したとして、ブラウダー氏は入国を禁じられた。


 当方は米ロ首脳会談の記者会見をCNNでフォローしていたが、CNNはロシアの米大統領選介入疑惑に

集中するだけで、クリントン氏への選挙活動資金問題をテーマにすることを回避していた。

これなどは典型的な情報操作だろう。客観的にいえば、ロシア大統領が証言したクリントン氏への選挙資金問題は

ニュース・バリューがある。CNNはそのテーマを恣意的に無視し、“トランプ叩き”に腐心したわけだ。

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大紀元(THE EPOCH TIMES)記事
 
草の根運動

左翼に「関わるな!」キャンペーンが米国で話題

 
左派勢力と係わらないよう呼び掛けるWalk Awayキャンペーンを開始した、ブレンドン・ストラカ氏。(Brandon Straka/EpochTimes)
 

 

米国のSNSで「関わるな(Walk Away)」が6月末からムーブメントになっている。民主党を支持しない意思表示で、

その理由を動画や写真をネットに掲載するというキャンペーンだ。

 

 「最近の左のメディアは本当の民衆の声や体験、考えを無視しています。さらに、民主党に対する失望と否定は、

このキャンペーンの支持者です。左派メディアや民主党は、米国人のためになることを、何もやっていないのです」。

キャンペーンの発起人であるブレンドン・ストラカ氏(26)は大紀元英語版の取材に答えた。

 

動画共有サイトに掲載された映像は、この数週間でYouTubeなどのSNSで総計600万回以上再生された。

FacebookやTwitterでは、ハッシュタグ#WalkAwayが流行した。話題の高まりにより、米主要保守メディア、

フォックス・ニュースにも招かれて出演した。リベラルと民主党から距離を置くよう主張したストラカ氏の

番組出演動画は、数十万回再生された。

 

ストラカ氏は、この草の根運動を次のように紹介する。「このキャンペーンは米国の寛容さ、礼儀正しさ、優しさ、

市民交流を大切にするすべての人々により支持されています。この米国の価値に感謝する人々により

毎日広がっています。私たちは、不誠実な左派メディアと左翼にあきれているすべての人々を歓迎します。」

 

ニューヨーク在住の美容師、俳優のストラカ氏は、かつては民主党の支持者だった。

しかし、自分は「美辞麗句で煙(けむ)に巻かれていた」として、騙(だま)されていたと明かした。

「強欲や誤解に扇動され、発言の自由が抑制され、虚構が蔓延(まんえん)している社会システムなど、

私は受け入れたくありません」。


しかし、左派メディアの代表格であるCNNは7月17日の評論で、「関わるな(Walk Away)」について

「ロシアが関与している」とコメントした。CNNは、この米国人による自主参加型の草の根運動は

「ロシア宣伝工作による自動発信システム(bot、ボット)」だと報じた。その根拠として、キャンペーンの写真や

動画には本物の米国市民かどうかの信ぴょう性がないと指摘した。


CNNの主張は、多くのSNSユーザが転載し、「関わるな」ムーブメントの真偽が問われた。一部は、出演者たちが

有償のモデルが出演しているのではないかといぶかしがった。

 

ロシアの政府宣伝アカウントもあきれるCNNの主張

Facebookグループの「関わるな」キャンペーンのメンバーは、自分たちは「ロシアの宣伝工作ボットではない」と

主張した。ミシガン州出身の先住民族の血筋だというメンバーの一人はこうつづった。

「私は適切な道を選択するために、(民主党と)関わらないようにしました。私は米国民であり、ロシアのボット

なんかじゃありませんよ(笑)。皆さんに神のご加護がありますように」

 

ほかにも、「ちょっとメディア宣伝工作のみなさん。私はロシアのプロパガンダなんかじゃないですよ」

「このキャンペーンの創設者や、民主党の手法と屁理屈について共有できるメンバーがいることに感謝したい」などの

コメントが相次いだ。

 

いっぽう、「本物の」ロシアの政府宣伝アカウントも、米国CNNの報道を白眼視している。

「この(真偽の)唯一の証左は、リベラルと米民主党から人々がますます離れているという事実だ」と指摘した。

さらに「左派勢力は、自分たちが受け入れたくない価値観は、すべて『外国勢力の宣伝ロボット』とでも言うのだろうか。

根拠のないことに騒いでいる」と関与を否定した。


#WalkAway - Brandon Straka, "Why I left the Democratic Party"