来月のG20 中国が南シナ海問題の議論に警戒感
8月15日 19時40分 NHKニュース
中国政府は、来月初めに浙江省の杭州で開かれるG20サミットについて記者会見を行い、
南シナ海をめぐる問題が議題にのぼることに警戒感を示しました。
中国政府は、来月4日と5日に浙江省の杭州で開かれるG20サミットについて、15日、北京で外務省や財政省、
それに中央銀行の中国人民銀行の幹部らが出席して記者会見を行いました。
こ の中で、李保東外務次官は「サミットでは南シナ海の問題も議題になるのか」という質問に対し、「それぞれの国がそれぞれ関心の
ある問題を議題にしようとす るだろう」と述べました。
しかし、「今回、最も重要なのは、参加各国が、邪魔されることなく経済成長の持続に向けた議論に集中することだ」とも強調し、南 シ
ナ海をめぐる問題が議題にのぼることに警戒感を示しました。
南シナ海をめぐっては、先月7月、国際的な仲裁裁判で、南シナ海のほぼ全域に管轄権 を持つとする中国の主張には法的根拠がな
いという判断が示されましたが、中国は、これを受け入れていません。
この問題で、日本やアメリカは中国に対し、仲 裁裁判の判断を受け入れ、平和的に解決するよう求めていく考えで、G20サミットに向
けて駆け引きが続きそうです。
G20・・・G7(主要7か国財務相・中央銀行総裁会議)の米国・英国・フランス・ドイツ・日本・イタリア・カナダと、
ロシア・中国・韓国・インド・インドネシア・オーストラリア・トルコ・サウジアラビア・南アフリカ・メキシコ・ブラジル・
アルゼンチン・ EU(欧州連合)の20か国・地域で構成される。
南シナ海のことは米国、日本をはじめG7各国、オーストラリア、インド、インドネシア、EUは議題にすることを希望するのと思います。