トランプ氏、クリントン氏を支持率でリード 共和党大会後
2016.07.26 Tue posted at 13:33 JST CNN
(CNN) 米共和党全国大会で実業家ドナルド・トランプ氏が同党の大統領選候補に正式指名された後、同氏の支持率が上昇し、
民主党候補に確定しているヒラリー・クリントン前国務長官を追い越したことが、最新の世論調査で明らかになった。
CNNと調査機関ORCが実施した最新の調査によると、
クリントン、トランプ両氏にリバタリアン党のゲーリー・ジョンソン元ニューメキシコ州知事、 緑の党のジル・ステイン氏を加えた4人の支
持率調査では、トランプ氏が44%と、クリントン氏の39%を上回った。ジョンソン氏は9%、ステイン氏は3% だった。
トランプ氏が無党派層の間で支持を広げたことが主な要因とみられる。
無党派層では、この4氏から選ぶ支持率が大会前はクリントン氏34%、トランプ氏31%と割れていたのに対し、
大会後の調査ではトランプ氏が46%と、クリントン氏の28%に大きく差をつけている。
クリントン、トランプ両氏に絞った対決でも、48%対45%とトランプ氏が優位。
トランプ氏の支持率は党大会前から6ポイントも上昇したことが分かった。
CNNの世論調査でトランプ氏がクリントン氏をこれだけ上回ったのは、昨年9月以降で初めてのことだ。
CNNの大統領選世論調査で党大会後に明らかな支持率上昇がみられたのは、民主党の副大統領だったアル・ゴア氏と共和党のブッ
シュ前大統領が争った2000年以来。
この時は両氏とも党大会で支持率をそれぞれ8ポイント上げ、本選は連邦最高裁へもつれこむ接戦となった。
トランプ氏とクリントン氏の間では、白人有権者からの支持が学歴によって分かれる傾向が強まっている。
白人の大卒層をみると、大会前は両氏への支持 が同率40%だったのに対し、
大会後はクリントン氏が44%対39%でリードしている。
一方、高卒以下の層ではトランプ氏が強く、大会前の51%対31% から大会後は62%対23%までリードを広げた。
登録有権者全体の中でトランプ氏に好感を持っていると答えた人の割合は、大会前の39%から46%に上昇した。同氏に経済政策、テロ対策を任せられ ると答えた人はクリントン氏を10ポイント以上上回る一方、クリントン氏に外交を任せられるとの回答は大会前後で57%から50%に減少した。
トランプ氏が自分自身の利益のためでなく、国家のために出馬しているとみる人は52%に達した。クリントン氏について同様の見方を示した人は44%にとどまった。
大会前後で、トランプ氏を「正直で信頼できる」(38%から43%)、「自国の大統領として誇れる」(32%から39%)、「市民が暮らしの
中で直 面する問題を把握している」(37%から46%)、「国民を結束させることができる」(34%から42%)と評価する意見も軒並み増
加した。
一方、クリントン氏について「正直で信頼できる」人物ではないと答えた人は68%と、CNNの世論調査では同氏として最悪の数字に
なった。
共和党大会自体をめぐっては辛口の感想が多かった。
民主党批判に時間を費やし過ぎたとの回答は58%に達し、トランプ氏の演説に「ひどかった」とい う判定を下した人は18%と、CNN
の調査にこの質問が導入された1996年以来で最も高い率を記録した。
ただ、同氏の演説が「素晴らしかった」「良かっ た」とした判定も合わせて40%を占めた。
党大会で演説したトランプ氏の妻メラニア夫人は、その一部がミシェル・オバマ大統領夫人からの盗用だったと報じられたにもかかわら
ず、好感度が大会 前の27%から43%まで上昇した。
副大統領候補に指名されたマイク・ペンス・インディアナ州知事の好感度も、大会前後で26%から39%にアップした。
共和党の指名レースでトランプ氏と最後まで争い、党大会で同氏への支持を表明しなかったテッド・クルーズ上院議員は、大会前に
60%あった好感度を33%に下げる結果となった。
共和党が現時点で結束しているとの見方を示す回答は、大会前の16%から24%に上昇した。
一方で「今は結束していないが11月の本選までには結束する」と答えた人は半数近く、「結束することはないだろう」と答えた人も約4分
の1を占めている。
世論調査は22~24日、無作為に選んだ成人1001人を対象に電話で実施された。このうち登録済みの有権者は882人だった。
共和党大会の演説がきいたのでしょうか。
民主党大会が終わった後の支持率がどうなるか、楽しみです。
最後までお読み頂きましてありがとうございます。