レバノン首相が辞意、抗議デモの収束見通し立たず
【ベイルート】レバノンのサード・ハリリ首相が29日、辞意を表明した。景気が低迷する中で
腐敗を糾弾する100万人規模の抗議デモが2週間近く続き、辞任を求める声が強まっていた。
テレビの生中継でハリリ氏は、レバノン大統領府に行き、辞表を提出すると表明。
「手詰まりだ。事態を打開するには大きな衝撃が必要だ」と述べた。
ハリリ氏は経済改革を打ち出したものの、街頭デモを収束させることができなかった。
レバノンではドルに加え、電力や水も不足している。シリア難民の流入も事態の悪化を招いていた。
ハリリ氏の父親は元首相で、2005年に自動車爆弾で暗殺されている。
イラクの抗議活動 死者100人に拡大 負傷者は5000人超
イラクでは10月1日から抗議活動が始まっており、10月30日の時点で犠牲者が100人に達したことが
明らかになった。負傷者は5500人を超えている。イラクの人権委員会がフェイスブックの投稿で
明らかにした。
フェイスブックの投稿によれば、デモ参加者に対する治安当局の対応は激しさを増している。
警官隊との衝突により、死者は100人に達し、負傷者は5500人を超えている。
負傷者は治安当局側にも多数発生している模様。
Again the song “revolution of Middle East” the baby shark song (but with an Iraqi beat) is being played in Tahrir Square in #Baghdad and protests are dancing while protesting. Remarkable atmosphere now in Baghdad.
— Lawk Ghafuri (@LawkGhafuri) October 31, 2019
Video via Telegram #IraqProtests #العراق_ينتفض pic.twitter.com/y20JZN06PG
デモ活動はイラクの首都バグダッドで10月1日に始まり、翌日には首都のほか、地方都市にも拡散した。
デモ発生を受け、隣国イランはイラクとの間にある2つの国境検問所を閉鎖した。
デモの参加者らは政権交代に加え、生活環境や教育、社会保障、就労環境の改善、そして汚職の撲滅を
訴えている。
これに対し、イラク政府はバグダッドやその他の都市でインターネットへのアクセスを完全に遮断し、
デモ活動の鎮静化を図った。また、政権交代はさらなる混乱を引き起こすとして、デモ隊の要求に
応じる気配はない。
250人以上がすでに死亡。遺体もデモに参加【イラクデモ最新映像】デモ参加者がすでに多く亡くなりその遺体と共にデモが行われる2019年10月30