イラク空軍基地にまたロケット弾、イラク将兵4人負傷 。米国務長官 厳しく非難。
2020年1月13日 8:36 発信地:ワシントンD.C./米国 AFP
マイク・ポンペオ米国務長官。米ホワイトハウスで (2020年1月10日撮影、資料写真)
【1月13日 AFP】米軍が駐留しているイラクのバラド(Balad)空軍基地に12日、ロケット弾による
新たな攻撃があった。イラク軍によるとロケット弾8発が撃ち込まれ、イラク軍の将校2人と
空軍兵2人が負傷した。犯行声明は出ていない。
マイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官は同日、ツイッター(Twitter)に「イラク空軍基地に
またロケット弾攻撃があったとの報告に憤りを感じている。イラク政府に忠誠ではないグループに
よる、こういったイラクの主権の侵害は終わらせねばならない」と書き込み、この攻撃を厳しく
非難した。
バラド空軍基地はイラク軍の米国製F16戦闘機の主力基地。同基地には米空軍の小規模な派遣部隊と
米民間業者がいたが、そのほとんどは米国とイランの緊張の高まりを受けてこの2週間ほどの間に
同基地から退避していた。
イラク国内で米軍が駐留している軍事基地にはここ数か月、迫撃弾やロケット弾の攻撃が相次いで
いた。これらの攻撃では主にイラク兵が負傷していたが、先月には米国の民間業者1人が死亡。
米軍はイラク国内にいる親イランの武装勢力やイランのガセム・ソレイマニ(Qasem Soleimani)
司令官に対する報復攻撃を実施し、事態は大きく動いた。イラク国内の親イラン各勢力は、米国に
報復する姿勢を示している。