APEC閉幕、特使の張忠謀氏「総統から託された任務を完遂」
2018/11/18 18:54 文字サイズ 中央通信社
APEC首脳会議の台湾代表、張忠謀氏
(台北 18日 中央社)パプアニューギニアで開かれていたアジア太平洋経済協力会議(APEC)が18日、
閉幕した。台湾の代表として参加した張忠謀(モリス・チャン)氏は同日、記者会見を開き、
期間中、十数カ国の首脳と交流したと述べた上で、「蔡英文総統から託された任務はすべて遂行したと
思う」と語った。張氏は米国のペンス副大統領をはじめ、複数の要人らと会談した。
蔡明彦・国家安全会議副秘書長によれば、張氏はペンス氏との会談で、米国が台湾にとって
重要なパートナーであることを蔡総統に代わって伝えたほか、ペンス氏が先月頭の演説で台湾の
民主体制に対し肯定的な評価を示したことに感謝を述べた。また、台米間の経済連携の強化に
ついても意見が交わされ、台湾と米国間の自由貿易協定(FTA)が話題に上ったという。
米メディアによると、ペンス氏は会談後、台米間のFTAに言及。FTA締結に向けて台湾が行った
提案について、米国に持ち帰って検討する姿勢を示した。
18日の首脳会議では、張氏は複数国の代表と接触。午前9時過ぎに会場に到着すると、入口で各国の
代表を出迎えていた議長国・パプアニューギニアのオニール首相と握手を交わし、
その場で記念撮影をした。各国代表との集合写真の撮影時には、張氏の前列にいた安倍晋三首相が
振り向き、張氏と握手した。中国の習近平氏との接触の有無について会見で問われると、
張氏は「友好的かつストレートに」交流したと答えた。
蔡総統は18日、自身のフェイスブックページを更新。張氏に対し「努力に感謝する」と謝意を示した。
張氏は今後数日間も引き続き他国の代表と交流を行う予定だという。