北朝鮮が飛しょう体発射 日本のEEZ落下への可能性 防衛省
2019年10月2日 7時32分 NHKニュース
防衛省関係者によりますと、2日朝、北朝鮮が飛しょう体を発射したということです。
防衛省によりますと、日本の領域への飛来はないものの、日本の排他的経済水域に落下した可能性が
あるということで、防衛省が情報の収集を続けています。
防衛省では、このあと幹部が集まって、飛しょう体の航跡や飛距離などについての分析を進めると
ともに、対応を検討することにしています。
海上保安庁 航行警報出し船舶に注意呼びかけ
韓国メディア「北朝鮮が日本海に向けて飛しょう体発射」
米軍「情報収集中」
北朝鮮 8月には5回 9月も1回発射を強行
北朝鮮が弾道ミサイル発射 島根県沖EEZに落下か 菅官房長官
2019年10月2日 8時55分 NHKニュース
菅官房長官は午前8時前、緊急の記者会見で2日朝、北朝鮮から2発の弾道ミサイルが発射され、
そのうち1発が島根県沖の日本の排他的経済水域内に落下したと見られると明らかにしました。
この中で、菅官房長官は午前7時10分ごろ、北朝鮮の東岸から2発の弾道ミサイルが発射され、
このうち1発が7時17分ごろ北朝鮮沿岸の日本のEEZ=排他的経済水域の外に落下し、もう1発が
7時27分に島根県島後沖日本海上の排他的経済水域内に落下したとみられると明らかにしました。
これまでのところ、付近を航行する航空機や船舶への被害は確認されていないということです。
また、菅官房長官は、安倍総理大臣から
▽情報収集、分析に全力を挙げ、国民に対し、迅速・的確な情報提供を行うこと、
▽航空機、船舶などの安全確認を徹底すること、
▽不測の事態に備え、万全の態勢をとること
の3点について指示があったことを明らかにしました。
さらに総理大臣官邸の危機管理センターに設置している北朝鮮情勢に関する官邸対策室で情報を
集約するとともに、緊急参集チームを招集し、対応を協議したと説明しました。
そのうえで、このあとNSC=国家安全保障会議を開催し、情報の集約と対応を協議することを
明らかにしました。
日本のEEZ内落下は2017年以来
ことし5月以降に11回
また韓国政府が日韓の軍事情報包括保護協定=GSOMIAの破棄を決めたあとでは、今回が、
一連の発射は、発射場所や飛しょう距離がさまざまで、防衛省は、飛しょう距離を変えるなどする
GSOMIA破棄後 日本のEEZ落下は初
日米が電話協議「緊密連携」
河野防衛相「整理している」
河野大臣は、幹部とともに改めて会議を開いて、情報の分析などを進めたあと、再度、記者団の取材に
茂木外相「北朝鮮に厳重抗議」
外務省幹部「米朝実務協議を前に交渉材料にしているか」
海上自衛隊 元海将「冷静な分析必要」
「弾道ミサイル発射に厳重に抗議 強く非難」安倍首相
2019年10月2日 9時07分 NHKニュース
北朝鮮が弾道ミサイルを発射したことについて、安倍総理大臣は2日午前9時前、総理大臣官邸に
入る際、北朝鮮に対し厳重に抗議し、強く非難するとしたうえで、アメリカなどと連携し、国民の安全を
守るために万全を期す考えを示しました。
この中で、安倍総理大臣は、「けさ北朝鮮が2発の弾道ミサイルを発射した。このような弾道ミサイルの
発射は国連決議違反であり、厳重に抗議し、強く非難する」と述べました。
そのうえで、「このあと国家安全保障会議を開催し、状況の集約や対応を協議する。引き続き米国はじめ
国際社会と連携しながら、厳重な警戒態勢のもと、国民の安全を守るために万全を期していく」と
述べました。