サントリー「白州12年」「響17年」販売休止へ ウイスキー人気で熟成した原酒が不足
2018/05/15 14:32 ねとらぼ
サントリーホールディングス(HD)傘下のサントリースピリッツは、国産ウイスキーの主力商品「白州12年」と「響17年」を
6月以降に販売休止することを明らかにしました。
サントリーHD広報部によると販売休止の理由は、国内でウイスキー人気が高まったのに伴い、両商品の需要が想定を超えて
拡大してしまったため。「白州12年」は最低12年以上、「響17年」は最低17年以上寝かせた原酒を使用する商品ですが
当時見込んでいた生産数量と実際の需要が見合わなくなり、熟成させた原酒が不足して製造が困難になってしまったといいます。
販売休止は在庫がなくなり次第で、「白州12年」は6月頃から、「響17年」は9月頃からになる見通し。再開時期は現時点では
未定です。「白州18年」「響21年」など同じブランド内でより熟成した原酒を使った商品、「角瓶」「ジムビーム」など他の
ウイスキー商品については販売休止の予定はありません。サントリースピリッツではウイスキーの需要が今後も増えていくと
予想しており、原酒を熟成する樽の貯蔵能力を拡大するなど設備投資していく予定です。
希少ウイスキー2本、合計2億円超で落札 価格の世界記録更新 香港
香港で競売にかけられたザ・マッカランの希少ウイスキーのボトル。左が英国人アーティスト、ピーター・ブレイク氏がデザインしたラベルが貼られたもの。右がイタリア人アーティスト、バレリオ・アダミ氏がデザインしたラベルが貼られたもの(2018年5月18日撮影)
【5月19日 AFP】60年熟成させた希少なザ・マッカラン(Macallan)のウイスキー2本が18日、香港(Hong Kong)で競売に
かけられ、合計200万ドル(約2億2000万円)以上で落札された。どちらのボトルもウイスキー落札価格の従来の世界記録を
大幅に上回ったという。競売大手ボナムス(Bonhams)が明らかにした。
一本はビートルズ(The Beatles)の「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(Sgt. Pepper's Lonely
Hearts Club Band)」のアルバムカバーを手がけたことで有名な英国人アーティスト、ピーター・ブレイク(Peter Blake)氏が
デザインしたラベルが貼られており、落札価格は約796万香港ドル(約1億1200万円)だった。
もう一本はイタリア人アーティストのバレリオ・アダミ(Valerio Adami)氏がラベルをデザインしたボトルで、約864万香港ドル
(約1億2200万円)で落札され、これがウイスキーの落札価格の新たな世界記録となった。
2本とも内容量は750ミリリットルで、1926年に蒸留され、1986年にボトルに詰められるまでシェリーの大たるで熟成された。
それぞれ12本しかつくられていない。
香港のボナムスのワイン・ウイスキー部門責任者ダニエル・ラム(Daniel Lam)氏は「この2本は販売目的で製造されたものではなく、
ザ・マッカランにとって最も大切なビジネスパートナーや顧客に贈るためのものだった」と述べた。
ボナムスによれば、近年ウイスキーの価格は急速に上昇しており、買い手の関心は大手の生産者が造ったウイスキーから
スコットランドや日本などの珍しいウイスキーに移行しているという。
美術の競売でも裕福なアジア人が絵画、ダイヤモンド、古代の陶器などに熱烈な興味を示し、落札金額が次々と世界記録を
更新している。